第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
と、とにかくっ…
この分厚いコンクリートがっ…
どうか大野さんを守ってくれますようにっ!
この可愛くてカッコよくて
スーパーなウルトラ苔博士が
これからも苔を愛でながら
ほにゃ…っと笑っていられますようにっ!
そしてっ…ほんのちょっとだけ、私欲もっ…
できるなら二人とも無事でいて
これからも…ずっとずっと…っ…
あ、愛し合っていけますように(っω<`。)…っ!
「翔くん、だいじょぶだよ…俺がついてるっ…」
大野さんがムギュっと
強く強く抱きしめてくれる。
頼もしいその言葉に
一気に胸が熱くなってしまって。
あぁぁ…大野さんっ!…大好きですっ!
あなたを好きになってよかった(っω<`。)!
「俺っ…もしこのままここで死ぬことになっても
何も後悔することはありませんっ(>ω<〃)…
大野さんの苔愛に惚れて押しかけて一緒に研究して
そのうち本当に惚れてしまった大野さんが
俺のことも好きになってくれて…もう…もうっ…
それだけで充分シアワセです、俺っ…」
「翔くん…」
短かったけど…幸せだった、俺の人生。
だって大好きな人に巡り会えて
両想いになれたんだもん…
昨日…想いを伝えて、よかった…♡
新幹線で食べたお弁当達も
講演会の大野さんの勇姿も
一緒に見た『シラタキ』も
みんなみんな…忘れないよっ…
天国に行っても大切な想い出にするからっ…
「大野さんっ、俺……ぁ、んむ…」
最期にお礼の気持ちを伝えようとしたら
しっとりと唇を塞がれた。
あぁ…お別れの、キスですね…っ…
ありがたく頂戴しますっ…
「…んっ…んぅぅ…ふ、ぅん…」
最期のキスだから
こんなにっ…情熱的なんですね…っ…
コンクリートの壁に
俺の身体を押しつけるようにして
大野さんが熱い舌を差し込んでくる。
俺も夢中になって抱きついて
激しいキスに応えた。
あぁ…こんな時なのに…
か、下半身が反応しちゃうぅ…