第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
「えっ(◎-◎;)!!…なにこれっ…なんの音っ?」
岩陰から頭を出した俺が
キョロキョロおろおろすると
大野さんがピクリ…と眉を動かした。
「もしかしてこれは…」
「な、なんですかっ…早く言って…」
俺が懇願すると。
「浅間山が噴火するっていう避難勧告かも…」
「ぇぇええええっ?」
た、確かに先月
小さな噴火が認められたって
ニュースで言ってたような気がする!
あ、浅間山が…噴火ぁぁぁっ?
「大野さん、大変っ…に、逃げなきゃ!」
「翔くん、こっち!…おいでっ!」
突然、大野さんが力強く俺の手を握って
パタパタと走り出した。
「ど、どこに行くんですかっ?出口はあっち…」
「出るまでに噴石が降ってきたら危ないから!」
噴石っ…(>ω<〃)こ、怖いよぉ…っ…
プワァーーーーーーン!!
またサイレンが鳴る。
「ひゃうーーー…」
大野さんの手を必死で握って
俺より小さなその背中を信じて
一生懸命走った先にあったもの。
「これ…」
さっきから園内でいくつか見かけてきた
やけに分厚いコンクリートでできてる
小さくて短いトンネルみたいな……なんだろ。
休憩所にしてはなんか変な形だし
なにかなとは思ってたけど
「これ、シェルターじゃないかな…噴石よけの」
駆け込んでから
大野さんがホッとしたように呟いた。
あぁ…それで
こんな形をしているのか…
頑丈そうなその造りに
俺も少し安心できるような気がしたら
プワァーーーーーーン!!
また大きなサイレンが聞こえて
思わず大野さんに抱きついてしまった。
どうなるのっ…?
どうなっちゃうのっ?…俺たち…