第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
自分では発光せず
光をもらって輝く、なんて…
…ん?
……俺?…みたい?
俺自身はなーんの魅力もない人間だけど
大野智という人の優しい光に照らされて
初めてその存在意義を得る…
おぁ…すごい…
学会の論文に載せたいくらいの発見(*゚∀゚*)
これは大野さんに知らせなくては!
「大野さーん♡…このヒカリゴケって…っ…」
岩の隙間から頭を抜いて
大野さんを振り返ったら
…あれ?
いない…
視線をズラすと
数メートル先の別の岩陰を覗き込んでて
また突き出したお尻が
ふりふりと可愛らしく揺れている。
ふふふ…よかった(*^^*)♡
喜んでくれてるみたい。
俺のこと忘れかけてるのは
ちょっとだけ寂しいけども
それだけ苔博士を喜ばせてる
ということがやっぱり嬉しいから。
俺があの腰を揺らすことになるのか…
あの腰使いに啼かされることになるのか…
ごきゅ…っ…(* ̄∇ ̄)
その答えは楽しみにすることにして(〃ノωノ)…
↑さり気にすごく気になってるよねw
めっちゃペースダウンした大野さんに合わせて
そこからしばらく続くヒカリゴケエリアを
心ゆくまで堪能しながら歩いた。
ふと気づくと。
周りには人影がなくなって
日差しもだいぶ低くなってきていた。
時計を見ると4時半近い。
ここに入ってもう相当な時間が経ってるわ。
確か…閉園時間は5時だったような…
あちゃー…そろそろ時間切れかぁ…
「大野さん…?」
「ん~…?」
「とても残念なのですが…そろそろ出口に…」
「あっ、翔くん見て!あそこの塊っ…
あれあれ!あのひときわ強く光ってるヤツ!」
めっちゃ嬉しそうな大野さんの声に
ついつい俺もまた腰をかがめて
暗い岩陰を覗き込んでしまう。
「あっ、ホントだ!綺麗!癒されますねぇ…」
俺がしみじみ呟いた時。
プワァーーーーーーン!!
突然どこからか、とてつもなく大きな
サイレンみたいな音が響いてきた。