第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
「…凄いね~、この景色…」
「ですよね~、初めて見ると圧巻というか、違和感さえ覚えますよね…」
違和感…そうだな…まさに。
標高が高い山は、火山活動による隆起や噴火でできていることがほとんどだから、溶岩が冷えてできた岩があって当然なんだけど…
ここまでの景色はなかなかお目にかかれない…
「行きましょう…」
「うん…一周できるの?」
「はい、もちろんですよ!それに、中にはもっと…」
中には…もっと?
キョトン顔の俺に、優秀な助手くんは爽やかに白い歯を見せ、
「後で分かりますよ…今は、お楽しみってことで♡」
…お楽しみ…おたの…
…なんだろう??
最後に♡付けたことと、関係あるのかな?もしかして…♡
↑邪念いっぱいの大学教授
「ここで待っていてください!」
俺をポツンと、小さな土産物屋の前に置いて、
翔くんは入園券を買いに行った
「いらっしゃいませ~♪」
店のおばちゃんが愛想よく声をかけてきた
「……」
何も言わずに会釈だけして、何の気なしに店先の品物に目をやった
あ、鬼だ…
焼き物だろうか?
店先にたくさん並んだ、色とりどりの小さな鬼たち…
不細工なその顔が、それぞれ違っていて何とも愛嬌があって可愛い…
「これ……」
赤い鬼を手に取ると、店のおばちゃんが、
「可愛いでしょ~?魔除けにもなりますよ!彼女のお土産にどうですか?なんなら、お揃いでふたつ…」
「ふふふ、商売上手ですね~」
……でも…
魔除けか…いいかも。
「これ、ください」
俺は、もうひとつ青い鬼を摘まむとおばちゃんに手渡した
青は一番不細工な奴にした
赤い方は、何とも憎めない感じの可愛い顔…
俺と翔くん♡♡
袋に入れてもらってお金を払うとそこに翔くんが走って来た