第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
「白糸の滝です♪」
ちょっとドヤって言ってみた。
だって軽井沢の名所のひとつ!って
どこ見ても書いてあるんだもん♪
「あ~…俺、来たこと…あるかも?」
…えΣ( ̄ロ ̄lll)?
想定外の言葉に
ちょっと心がよろめいてしまった。
一気に萎んでしまうキラキラした気持ち…
「でも…こんな駐車場だったかな…」
ボソリと呟いた言葉を
俺のこの耳は聞き逃さなかった(*゚∀゚*)!
「白糸の滝って色んなとこにあるんですよ!
大野さんが行ったのは富士山のほうのじゃ…」
そう言いながら
またまた『…えΣ( ̄ロ ̄lll)?』と…
そ、それって…さ…
誰かとデートで行ったってこと~?
膨らみかけてた気持ちが
またシュルシュルと萎んでいく…
↑忙しいな(^ー^;)おいw
し、仕方ないよねっ?
もう…もう立派な大人だからねっ?
カ、カノ……カレシの一人や二人…
今までに何人かいたってさ?
…全くおかしくない。
いや、むしろこの人が今フリーであることが
奇跡なんじゃないだろうかっ?
↑それは…そうでもないwwコケ仙人だから。
「ん?…あれ…なんだろ?」
エンジン切ったままグルグルしていたら
大野さんが呟いて車を降りていった。
俺も慌てて後を追うと
道路の向こう側から
なんだかすごい人だかりが移動してくる。
急いで道路を渡って
その塊が通り過ぎるのを待っていると
カメラやマイクを持った
スタッフっぽい人たちもたくさんいて
「ねぇあれ!相葉くんじゃないっ?」
「え、嘘っ…やだホント!相葉ちゃんだ!」
「バイクのツーリングロケだって!」
「マジでぇっ?ヤバいヤバいヤバいヤバい!」
年頃の女子たちのキャーキャー言う声が
自然に耳に突っ込まれてきた。
「なんか、アイドルのロケみたいですね~…」
集団のままだからか
なかなか道路を渡れなくて困っている塊から
視線を大野さんに戻すと
…あれっ?…あれれっ?
「ちょっと!…大野さん待ってぇぇぇ…」
もう随分遠いとこを歩いている
大野さんのちっちゃな背中を慌てて追いかけた。