第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
「この後、どうしても外せない仕事が入っていまして、参加できないのが残念です…
ぜひ、ホテルの方に来てください…おふたりで…」
そうニコッと笑ったそいつは、俺に会釈をして背中を向けた
でも、見逃さなかったぜ!!
歩いていて偶然手が当たってしまった振りして、翔くんのお尻に触ったところ!!
翔くんはそう言うのに全然疎いから、『あ、すみません』なんて逆に謝っているけど…
触られたくせに、謝っちゃったりしてるけど…
それワザとだから!!
ワザと!
ちっっくしょうぉ―――――っ!!
歯ぎしりする俺に、翔くんは
「はい、これ♪少し喉潤しましょう(^-^)」
と天使の笑顔をよこした
「…あいつ…」
さっきのヤツが出ていったドアを睨みつけボソッというと、
「あの人、星野グループの御曹司ですよ」
「星野?」
「ええ、今回の勉強会の主催者の息子さんです」
ああ~、それであんなに偉そうだったんだな…あんにゃろー(-_-)
「あいつ…ゲイ…かな?」
思わず漏れてしまった心の声に、
「えっ?何ですか?」
翔くんが聞き直そうと顔を寄せてきた
……か、かわええぇ…(#^^#)
「…いや、何でもないよ…コーヒー美味しいね」
「そうですか?よかった…🎵」
翔くんはそれ以上何も言わず、俺たちは暫し、コーヒーの香りに包まれながら、ほっと一息ついた
………気を付けないとな…
翔くんは、こっちの世界じゃ、絶対ウケるんだ
こういうのが好きなやつは五万といる
細マッチョでベビーフェイス…
本人が無自覚なのがまたいけない…
四六時中側にいて、彼を守りたいところだけど、そうもいかないのが実情
だったら、ちゃんと身を守る術を教えなきゃ!
にしても、今まで無傷だったことが…
変な輩に掘られなかったことがもう、奇跡だ
(あなたもその一人ですから…)
……翔くん…
ああ……早く、繋がりたいな~…♡♡
俺は、浮かんできたピンクの妄想を振り払うように、最後のコーヒーを喉に流し込んだ