第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
嬉しい気持ちを抑えきれなくて、部屋の中を、スキップし始めた、その瞬間、
「レンタカー、予約できました!」
翔くんがノックもなしにドアを開けるから、
スキップ途中でフリーズした俺は、何とも間の抜けた格好になってた訳で…
キョトンとした彼の大きな目から逃げるように顔を反らして、咳払いをした俺は、
「よし…じゃ、そろそろ行こうか?」
と言った
「…あ、は、はい!」
翔くんが俺の大きな勉強会用の荷物を部屋の外に運び出したちょうどその時、迎えの電気自動車がやってきた
「あ、ぴったりだ♪」
俺のイケメン助手は、なんて優秀なんだろう~♡
定刻9時に始まった勉強会には、
軽井沢の環境保護団体も出席し、結構な大人数に膨らんでいた
プロジェクターを使って説明する俺のサポートをしてくれるのは翔くん…
あ・うんの呼吸とはこのことか?というくらいに、翔くんの手際の良さはピカイチで、気が付いたら俺も、いつになく熱弁をふるっていた
途中、15分の休憩時間があった
次の資料を揃えていると、少し離れたところから翔くんの声が聞こえてきた
…両手に紙コップを持って手がふさがっている不自由な彼の肩に手を掛け、何やらコソコソしている…
笑顔で対応しながらも、翔くんは彼は明らかに困惑しているように見えた
あいつは…誰だ?
俺の翔くんに気安く触りやがって!!
「櫻井くん!!」
大きな声で名前を呼びながら近づいていくと、馴れ馴れしいそいつは、
「あ、先生どうも!いやあ~、お話、素晴らしいです!感銘いたしました」
そう言って俺の手を握って来た
「はあ…それは、どうも…」
しれっと手を離して顔を見た
「こちら、星野さんです…星野リゾ…」
「それはどうも。うちの櫻井がなにか?」
↑食い気味…
誰だって関係ない!
翔くんにベタベタしやがって…(#^ω^)