• テキストサイズ

Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】



カーテンが閉まっている薄暗い部屋の中で
何やら二人が話しているのが聞こえるけど

机がいっぱいで…姿は見えなくて。

「翔ちゃん…エロい後ろが、丸見え~♪」
「ああぁ…雅紀…見ないでぇ…」


…ええぇっ!?

唐突に聞こえた衝撃的な二人の声に
思わず扉を静かに閉めてしまった。

口に手を当てて
セリフを頭の中で繰り返す。

今のって……今のって、さ……っ

どう考えても
コトに及ぼうとしている感じだよな…っ?

いったん廊下に出て、静かに佇む
同じ部屋のもう一つのドアをジッと見つめる。

たぶんあそこからなら…全てが見える。

どうする……?

…どうするっ?

ギュッと目を閉じて考えて。

でも…考えても
綺麗な答えなんか直ぐには出なくて。

たぶん…見ちゃいけない……

心の奥の方から湧き上がる
正しい気持ちはそう言っているのに

それには
わざと気づかないフリをしながら

俺は本能に突き動かされるように

吸い寄せられるように
その扉に近づいて…手をかけた。


ひざまずいて息を殺して
もう一度重たい2枚目の扉をグッと押すと

「…雅紀…欲しい…もう…イレて♡」
「…イクよ❤翔ちゃん…愛してる…」

信じられない言葉と光景が
飛び込んできた。

10cm開けた扉のほぼ正面…

窓際のカーペットの上で
アヤシくうごめく二人…

下半身を剥き出しにした相葉くんが
大きく開いた翔くんの脚を抱え込んで

今まさに挿入しようとしているところで。

俺は漏れそうになる声を抑えようと
必死に手を口に押し当てる。

嘘…でしょ…?

付き合ってるんじゃないか疑惑を
確かめるために来たんだけれど

こんな……こんなこと……っ…


/ 727ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp