第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
手の指も綺麗だと思ってるけど
足の指も…なんかすごく綺麗だなー…
なんて…
こんな時にそんな呑気なこと考えながら
大慌てでドアを大きく開けた…ら。
「んふふ(//∇//)捕まえちゃったー♪」
すごく優しい声がして。
あれ…?…この感じ。
この匂い…
この感触…
さっきも…
脳が状況をゆっくりと把握した瞬間
ピキーンと。…俺の身体は硬直した。
大野さんに……抱きしめられてる(〃ノωノ)?
さっきよりもずっと…強く?
「翔くんっ…翔、くん…っ…」
耳元で聞こえる大野さんの声が
なんだかとっても切なく響いて
まだ何もハッキリしてないのに…
俺の腕は自然にゆっくりと上がって
大好きな人の背中に回った。
…いいのかな?っていう思いが
拭いきれないけど
大野さんのトクトク言う胸の音が
薄いTシャツから伝わってくる気がして
そっと…キュッと…腕にチカラを込めると
「…はぁぁ…」
っていう…ホッとしたような
幸せそうなため息をついた。
もう、さ…
これってさ…
告白したヤツを追ってきて抱きしめて
抱きしめ返したら嬉しそうに息を吐く…ってさ…
そういうことで…いいんだよね(〃ω〃)?
いや…いやいやいやっ…
俺の告白に対する
ただの感謝の気持ちかもしれないよ…っ?
大野流の表現方法、とか…(* ̄∇ ̄)…
確かめたい…
確かめなきゃ…っ…
「……お、……大野さ…?」
そっと…呼びかけてみると。
「…んん~…」
眠そうな声が返ってきて
巻きついてる腕が更に強く俺を抱く。
「…えっ、とぉ……あの……」
「ちょっと待っててぇ…いま浸ってるから」
相変わらず眠そうな声を返してきて
俺の腕の中で「ふぅん」と小さな息をつく。
まだ…何も聞いてないんだけど。
俺も…浸っていいですか?
世界一、シアワセな状況に。