第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
「ああ、大野さん!!大丈夫ですか??」
翔くんは慌ててキッチンからコップに水を汲んで来てくれた
直ぐにそれを喉に流して、何とか落ち着いた
あああ、危なかった///死ぬかと思った!!
「も~、そんなに急に飲むから…」
気が付くと、翔くんがそう言いながら、俺の脚元に跪き、Tシャツに零れたコーヒーを拭いてくれてる
……近くにある、長い睫毛…
色白の首筋…ポテンと真っ赤な唇…
思わず見惚れていると、その視線に気付いたのか、翔くんが顔を上げた
あ、やべっ…俺今、どんな目で見てた?
「あ、ごめんっ、ごめん、大丈夫だから…」
急いで翔くんからタオルを奪い取って、自分で拭こうとしたら、徐にその手を翔くんが握って来た
………しょう、くん…?
「あの、俺、さっきは、ちょっと、えっと…驚いてしまって…っていうか…大野さんに、勘違いされたんじゃないかと思って…」
「かっ、勘違い…?」
翔くんは、俺の手を強く握りながら、
「俺、大野さんのこと、尊敬してます…」
……尊敬…か…
「本当に、見た目は何となくぼんやりしていて…とてもそんな風には見えないのに、苔に関しての着眼点とか、考察力とか、発想も…ホントに素晴らしいって、いつも感動してて…」
なんか、何気にディスってないか~?
でもまあ、一生懸命にフォローしてくれてるのは、十分に伝わってるよ…
「分かったよ…ありがと…そんな褒めてくれなくてもいいから…もう十分伝わっ…」
「違うんです!!」
俺が傷ついてるって思って、励ましてくれてるのは良く分かったし、もういいよ、って止めようとしたら…
翔くんは俺の前に回って、今度は両手を握って来た
「その尊敬と憧憬がどんどん大きくなって…それで…」
それで??
「……それで、大野さんのこと…好きに…なりました」
………(@ ̄□ ̄@;)!!
今……何て言ったの?
確か、日本語だった…よね??