第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
ど、どうしよっ///
「……寝ちゃった、よね…」
微かに聞こえた彼の声は遠ざかる、
ま、待って!!
「はいっ!!」
大急ぎでベッドから飛び下りて、ドアを開けると同時にそう言った
起こしちゃいましたか?と申し訳なさそうにする彼に、
俺はブンブンと首を横に振った
お陰で少し眩暈がした
「全然~、眠れなかったから平気だよ~!
…んで、なんか用かなぁ~?」
努めて平静を装ったせいで、声が裏返った
「あの…一緒に、コーヒー、どうですか?
もう準備始めちゃってたし…
あ、良かったら…の話ですけど…」
良かった、よかった!!
翔くんの方から誘ってくれたんだもの、断る理由なんかある訳ないでしょ!
俺はぶんぶんと首を縦に振った。
「よかった♡今、淹れますね…」
「うん…ありがと…」
3分前まで、悲しみに枕を濡らして眠ろうと思っていたから、翔くんがコーヒーブレイクに誘ってくれたことは、舞い上がるほど嬉しかった
例え、『俺、ゲイじゃないんで』そう言われてしまっても…
顔も見たくないわけでも、
1m以内の側に寄りたくない訳でも、
同じ空間に居たくないって程でもない…
そういう事だよね?
それは、我々ゲイにとっては、有り難いことなんだよ
気味の悪い爬虫類でも見るような目で見られる訳じゃない…って、そう言うことだよね~?
……なんか、お気の毒な半生だったのね~…By.作者
リビングに戻って暫くすると、コーヒーのかぐわしい香りが部屋を満たし、俺は自然と幸せな気持ちになって来た
「はい、…どうぞ」
カップを2つ持ってきた翔くんは、俺の前にその一つを置き、
にっこり微笑んだ
「あ、あっりがと!」←またしても裏返る声…
「美味しいかな?」
「美味しいよ!絶対美味しい」
「ふふふ、まだ飲んでないのに…」
…ああああ、可愛い(≧▽≦)
「飲まなくてもさ!!香りで~?分かっちゃうよね、旨いって」
そう言いながら、カップに口をつけ、褐色の液体を一気に喉に流し込んだ
「あああっちぃぃっ//////」
(↑当然こうなった…)