第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
「翔、くん…?」
俺がミニキッチンで背中を向けながら
無言でぷるぷるしているもんだから。
心配そうな大野さんの声が近づいてきた。
あ、やば…
この爆発しそうな心臓が
更に膨れ上がって痛みを伴ってくる。
さ、さっきのっ(>ω<〃)…ハグも思い出しちゃって。
心拍数は更に更に爆上がりして
見る間に手汗もぬるぬるしてきた。
お、大野さん……
俺……俺…っ……!
「ごめん、こんな話…気持ち悪かった…よね…」
え……(*゚∀゚*)?
「ちっ、違いま…っ…」
カチャーン!と音がして
振り向きざまに手がコーヒーカップを掠めた。
「あっつ…!」
カップを温めていた熱湯が指にかかったのを見て
ものすごい速さで大野さんが俺の手首を掴む。
「見せてっ?」
「だ、だいじょぶですっ(>ω<〃)!」
もう心臓が。
限界に達しそうだったもんだから
思わず手を振り払うかたちになってしまった。
「あ…」
目の前には…めちゃめちゃ哀しそうな大野さんの顔。
わぁぁっ…Σ(゚ロ゚;)
絶対に俺が気持ち悪がってるって思ってる!
「ち、違うんです!…あのっ…」
大慌てで手を伸ばしたけど
今度は大野さんがふいっと身を翻した。
「ごめん…触らないように、するからね…」
だから…っ…
違うんだってば~~(っω<`。)!!
「指…冷やしといたほうがいいよ?
俺、ちょっとシャワー浴びてくるわ」
俺に気を遣わせないためか
いつもみたいにほにゃ…って笑ってから
大野さんは下着を持ってシャワーに行ってしまった。
……(´;ω;`)……
もしかして…俺は…
取り返しのつかないことを
やらかしてしまった……………?
別に…
大野さんがオトコOKってことが
わかっただけなんだから。
俺のことを好きだと言ったわけじゃ
全然ないんだから。
こんなにビビらずに
『俺、そういうのだいじょぶですから~(*^^*)』って
せめて…
せめてそう言って
笑えばよかったものを。
何やってんだろ……俺(´pωq`)………