第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
センターホテルにある個室で開かれた食事会での
学会メンバー達の発言がコトの発端…
『いや~…いいところですね、軽井沢!』
『こんなリゾートで勉強会ができるなんて!』
『正に…苔、様様ですよね~♪』
『いや、大野先生のおかげでしょう!』
『女性も休みも必要としない大野先生の苔愛のお陰!』
それをニコニコと聞きながら
ビールのグラスを傾ける大野さんの額の血管…
ピキピキ音を立てているのがわかるくらいだった。
その後も笑顔を引き攣らせながら
大人対応を続けた大野さん…
その怒りが
コテージのリビングで爆発したというわけだ。
「お前らには苔愛はないのかぁぁっ?」
「女性を必要としないなんて失礼な!」
ほぼ同時に叫んで
「「へっ?」」
「「そこ?」」
顔を見合せた。
「た、確かに!苔愛の欠如も感じられましたけど
女性を必要としないなんて失礼すぎますよっ!」
慌てて苔愛不足の件もカバーしたけど
次の大野さんの言葉に…息を飲むことになる。
「いや別に…女性の件はいいんだよ…
だって俺…ゲイだからさ(*^^*)?」
コーヒーを淹れてる手が…止まり。
一緒に呼吸と思考も停止した。
「あれっ…言って…なかった…かな…?」
薄ーく笑いながら
こちらの様子をチラチラ伺う大野さん…
いや、噂は…聞いてましたけどね?
確かめる勇気が…なかったんですよね?
だって…だって俺はっ…
こんなにもあなたのことを好きになってるから!
もし違ったらって思うと怖くて怖くて…
そのほんのりとした噂をほんのりと信じながら
そばで見ていられる幸せを選んできた俺。
でも。
大野さんは……本当に、ゲイ………
キタ━━━━ヾ(≧∇≦*)ノ━━━━!!!!