第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
【???】
「寝られる部屋ないか
ブラブラ探してくるね~♪」
誰に言うともなく
ビミョーなトーンで呟いて
控え室を出ていく翔くんに
ちょっとした違和感を覚えた。
他の二人はお喋りしてて
特に気づいてなくて…
つか…
俺はパソコンに没頭してて
二人はお喋りに夢中…
そんなタイミングを
見計らって出て行ったような気さえした。
なんでそんな風に思うかって…?
それは俺が…
もうずっと前から
翔くんのことを…(〃▽〃)♡
やっぱさ…
好きな人のことは目で追うでしょ?
全神経をアンテナにして
全ての言動を拾いたいと思うでしょ?
最近はアンテナを張りすぎて
見たくない…考えたくもないシーンが
引っかかってきちゃって…( ̄^ ̄゜)
それを突き止めたいって
ずっと思ってて。
翔くんの後を追いかけたい気持ちを
グッと堪えて…
アイツの帰りを待つことにした。
ほどなくして帰ってきたアイツ…相葉くん。
かなり巻いて
ドヤ顔で控え室に入ってきた。
ソッコーで帰り支度をしながら
「マネたちは?」
「隣の教室にいるみたいよ」
「あ、ホント?…サンキュ♪」
ゲームしてるニノと簡単な会話を交わして…
それから最後にスマホを開いて…
ふふっ♪…と笑った。
おわっ…これ、アヤシー…(´-ω-)
俺のアンテナがビンビン震えてる。
「じゃ、ごめんね~…俺行くわ♪」
「っつかれ~」
気のない返事を返したのは
ゲームから目を離さないニノだけ。
大野さんはイビキで…
遠くの俺は崩した無言の敬礼で答えた。
でもそんなことも気にならないような
むしろウキウキとした感じで
嬉しそうに出ていく相葉くん…
もう…確信に近いものがあった。
追わなきゃ…
そして確かめなきゃ…