第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
相変わらずデカいスーツケースを
爆音たてながら引きずりつつ
駅に近い信号までたどり着いたとき
横断歩道の先の少し奥のほうに
スマホをガン見してる大野さんの姿を見つけた。
あぁっ、もうっ…素敵すぎるっ…♡
「おおのさぁーーーーんっ(≧∇≦)/~~~」
叫びながら激しく手を振る俺に気づくと
ニコニコしながら手を振り返してくれて。
ふぁぁぁ…(≧∇≦*)可愛いっ♡
…そう(〃ノωノ)…俺は。
大野さんのことが……
す、す、す……すきなんだっっ(//∇//)♡♡
↑誰に対して照れてる?ww
研究者としての大野さんに惹かれて
弟子入りしたつもりが…
この半年、毎日のように同じ部屋で
同じ時間トキを過ごすようになって
研究者という枠を超えた
大野智というひとりの人間に…
…惚れてしまった♡
もちろん…恋愛対象として(≧∇≦*)♡
だってだって!
可愛すぎるんだよ、この人…っ…
俺は生まれてこの方
女の人としか付き合ったことないけども
その俺が感じる『キュンのツボ』だらけ♡
媚びないあざとくない
何もかも自然な立ち振る舞いが
俺のキュンキュンスイッチを押しまくり
胸を締めつけるような愛しさを連れてくるんだ。
周りには
この歳まで女性の影すら見たことない
苔キチガイの変わり者、って思われてるけど。
なんなら…
ゲイなんじゃないかっていう
噂まであるくらいなんだけど。
…ゲイ(*゚∀゚*)♡♡♡
本当にそうならいいのにな~♪
そしたらこの俺の想いも
届く可能性が数段アップするって…
そういうことだよねっ?
乗り込んだ新幹線は
9月の残暑を感じさせない
気持ちのよいエアコンがきいている。
チケット手配役の俺は
当然二人席のほうをとってあって♪
大野さんを窓際に座らせ
外界から守るように俺が通路側に座った。
「俺さ~…トイレ近いから
そっちの席のほうがいいんだけどな~…」
羨ましそうに眩しそうに
俺のことを見つめる大野さん。
今すぐその可愛い顔を引っ込めないと
食っちゃいますよ~( *^艸^)?マジで…♡♡