第10章 振りむいてよサファイア【O×S】
新幹線待合所…
並んで腰を掛けた俺たちは、仲良くカップを傾けた
「翔くんは?ラテ?」
「はい!覚えててくれたんですか~?」
「うん…いつもだよね。しかもアイス」
「はい!俺、一度惚れこんだら、ずーっと一途なんですよ」
…一途…って…
翔くんの言葉に、少しどきんと胸が弾んだ
今現在、翔くんが一途に思う人がいるんだろうか?
こんなに可愛くてカッコいい彼に、思われて、落ちないやつはいないだろう…
強いて欠点を上げるとしたら…
「あっ、やべっ///」
どうやら、ズボンにアイスラテを溢したらしく、
ハンカチで必死に拭いている姿がまた可愛らしい…
そう。
このおっちょこちょいっていうか、そそっかしいっていうか🎵
欠点っていうか、それも彼を魅力的にしている要因のひとつだって、俺は分析しているけどね。
「あの~、大野さん、荷物って…それだけですか?」
「うん、そう…翔くんは、海外旅行でも行くの?」
「え?いや、だって1週間も泊まるんですよ~?着替えだけだって…」
どうしても無かったら、買えばいいじゃん
そう言おうとしたけど、止めといた
必要ないものや、俺が使うかもしれない、
何て思っていろいろ詰め込んできたんだろうし。
「後、5分なので、ホームに行きましょうか」
「うん、そうだね」
俺より少し背が高くて、並ぶと、顎のラインが良く見える
色白で、シュッと尖った綺麗な顎……
そんなのも、実は俺、好きなポイントなんだよね~
あっ!
剃り残しの髭、見つけちゃった♡
可愛いな~(*´ω`*)
1週間の軽井沢旅行(もうすっかり気分は旅行)
翔くんと二人で…
部屋も一緒だし♪
↑強引に一部屋でいいと押し切った人
楽しい旅になりそうだな~♡