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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第9章 つんでれアクアマリン【A×O】



引き抜いてきたシーツで
身体を包クルみながら歩いてリビングに入る。


さっきは…なんつーか…

部屋に入って
いきなりな夜景に感動したあと

雅紀の昭和なセリフで盛り上がって
すぐ風呂に連れ込まれちゃったから

このゴージャスなリビングを
ちゃんとは観察してなくて。

豪華な造りの照明やダイニングの机と椅子
座ったらぼふっと沈み込みそうなソファー
70インチはあんじゃねーのっていうテレビ

ミニキッチンまでついてるよ…

ホレボレと見渡してから
やっぱり目がいくのはその向こうの

…あの夜景。

俺は引き寄せられるようにして
もう一度窓辺に近づいた。


やっぱ…すげぇな(〃ノωノ)…

足元から天井まではめ込まれた
天地丈のガラス越しに見下ろす

眠らない街、東京が放つ
百万ドル…いや数億万ドルの煌めきは

どこか現実離れした感覚を引き寄せ

キラキラ芸能人と付き合い始めたという
ありえないような現実と重なる。

その反面…

雅紀の人柄が。

どこにでもいそうな
隣りのお兄さん的な人懐っこさが

フッツーに転がってる
現実的な恋愛だとも思わせてくれて…


「なんだろな…」

まぁ…俺としちゃ
芸能人に惚れたわけじゃねーからな。

どっかの『に』から始まる
苗字の人とは違うんだから(* ̄∇ ̄)。

相葉雅紀という人間に…
真っ直ぐに生きてる温かい男ヤツに…

惹かれたんだから。


ダイヤモンドの夜景をバックに
シーツに包クルまれた俺を映し出すガラス。

そこに

今朝恋人になって
さっき身体を重ねた

愛しい男ヤツが…映り込んできた。


「どしたのー…?」

俺をシーツごと抱きしめて
腹の前で手を組んで

「みとれてた~…?」

俺が答える前に
自分で答えてしまった。


ちょお待て……

この流れは……

さっきのドングサイ
昭和のセリフが脳内でリピートする(* ̄∇ ̄)……


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