第9章 つんでれアクアマリン【A×O】
ドキ―――――ッン//////
一気に心拍数が上がる俺とは対照的に、
「何で車で待ってたの?どっか行くの?」
そう言いながら、智くんは少し首を傾げて、
俺を覗き込んできた。
が、が……がわええぇ~(≧▽≦)
「あ、うん、ちょっとさ…デート?」
「デート?」
「うん、そう!ドライブなんか、いいかな~?と思ってさ!!」
「ふ~ん…いいけど~…じゃ、行こうか?」
「う、うん!!オッケイ!!」
………
……
からのぉ~……
そのわずか5分後、俺の運転する車は、ホテルの裏駐車場へと滑りこんだ。
「えっ?もう着いたの~?」
「……みたいだね(^^;」
「全然ドライブじゃなくね?」
「……」
本とだ…
だってこのホテル、俺のマンションから激近なんだもん!
もっと、遠回りしてくればよかったのか~…
今から…
「ここって…?」
「あの~、今夜はここに、泊まろうかと思って…」
「え…」
あ、
明らかに智くんの表情が変わった。
あまりよく思ってないのかも…
よせば良かったかな~?(;'∀')
「あの、えっと、その…今夜は、俺たち恋人になって初めての夜だし…そのぉ~」
「こんな、高そうなホテル…」
あ、こんなの、もしかして芸能人ぽいのか~?
こんなことされるのは、智くん、嫌なんかも…
「高いって、そんなことは…ただ俺は、智くんを大切に…っていうか、大切な日だから、素敵な思い出にしたくて…
あ、でも智くんが嫌なら、帰ってもいいんだ~
どうしても泊まりたいって訳でもなかったし、それにさ…」
「いこ♡」
「えっ??」
「しょうがないから、相葉ちゃんの素敵な思い出づくりっていうやつに、付き合ってやるよ~」
「さとしくん…(´;ω;`)」
智くんに手を繋がれ、一気に脳みそヒート状態の俺は、何とかチェックインを済ませて、部屋までたどり着けた。