第9章 つんでれアクアマリン【A×O】
相葉ちゃんより少しだけ前を歩き
VIPルームを出た廊下からそっと店内を覗くと
ほとんど同時に翔さんと二宮さんが
こっちを振り返った。
…な、なんだよ…すげぇシンクロだな…
なんの合図もしてないのに…(◎-◎;)
翔さんはすぐに副店長を捕まえて何か指示を出すと
二宮さんの肩を軽く叩いてこっちに歩いてきた。
え~…二宮さんは来なくていいのに( ・ω・)…
恨めしそうに見ていると
翔さんの手が『シッシッ』と
俺らを追いやるような動きをする。
「…え?…なんですか?」
「もうすぐお店オープンしちゃうからさ(*^^*)」
「ほら~(* ̄∇ ̄)戻って戻って!」
ニヤニヤ顔の二人に押し戻されるようにして
俺らはVIPルームに逆戻り…
バタンとドアを閉めた二宮さんが
クンクンと鼻を動かして宙を嗅ぐ。
「早速ヤラシイこととかしてないよね~?」
「「…なっΣ(//□//)!…」」
思わずこっちも綺麗にシンクロ…
「あ…二宮さんは関係ないでしょって思ってるだろ?」
「思ってますよ、ガッツリ…関係ないですよね?」
「んん~…関係はないけどぉ…興味はあるからいいの」
「いやいや…いいのって…」
ホントに…なんなの、この人は(。ー`ωー)…
「まぁまぁ…コイツ、これでも応援してたのよ?」
翔さんの言葉に
二宮さんは「ふふん」と鼻を鳴らして
「あれ~(*゚∀゚*)?
俺、応援しちゃってたのか~…知らなかったわー♪」
すっとぼけた声を出した。
…っとに天邪鬼なんだから。
素直に『そうだよ~』とか言やぁ可愛いのに。
なんて苦々しく思ってたら。
「ニノちゃんっ、ありがとねっっ(≧▽≦)」
隣りからデカすぎる相葉ちゃんの声…
「俺ら…めでたく無事に!結ばれました!」
「へっ(*゚◇゚)?」
またそんな…っ…
誤解されるような言い方…
「…ぶっww…相葉さん、早漏なの?」
ほら~…二宮さん(。ー`ωー)
めっちゃ嬉しそうに部屋のニオイ嗅いでんじゃん…
「翔さん…笑い転げてないで
なんか言ってくださいよ…もう…」