第9章 つんでれアクアマリン【A×O】
…えっ?……あ、相葉ちゃんっ?
と思った時には強く腕を掴まれて
部屋の中に引き込まれていた。
「…え?…あれっ?」
これ…松本潤じゃないよな?
会いたいとか思ったから
幻覚見ちゃってるとか…じゃないよな?
「智くん!ありがと…っ…
来てくれないかと思ったから…嬉しいよ…」
そのセリフで。
さっきの翔さんのクスクス笑いや
二宮さんのニヤニヤ笑いの意味がわかった気がした。
なに全員で仕組んでんだよ(* ̄∇ ̄)!
「さ、智くんっ…」
改まったような相葉ちゃんの声に
ちょっとビクリとしてその目を見ると
「ちゃんと話したいことがあるんだ…
もし、聞いてくれる気があるなら…」
「あ、あるなら…?」
「自分で…鍵を閉めてくれないかな…」
相葉ちゃんの瞳には
迷いや曇りのない真っ直ぐな誠意が溢れていて。
俺も…
この…惹かれる瞳に…ココロに…
何かを伝えにきた、勇気に…
ちゃんと応えよう…
そう思って。
カチャッとドアの鍵を閉めて
ゆっくりと…振り返った。
相葉ちゃんは嬉しそうに破顔して…
顔文字でいうと…(*゚∀゚*)←これww
それから
ペコリっ!…と唐突に頭を下げた。
「昨日はごめんなさいっ…
何も考えないで、あんなこと…」
「あんなこと…?」
あ、やべ……
なんでか詰問風になっちった。
「何も考えてなかったんすか?
何も考えずに…キス、したと…?」
だから…っ…
こんなことを言いたいんじゃないだろっ?俺…
「ち、違うんだっ…そうじゃなくて…
考えるより先にカラダが動いてたっていうか…」
アンタも…
そんなことが言いたいんじゃ…なくね?
「ホントに…いつもそうっスよね…
考えるよりも先にクチやカラダが動く…」
追い詰めるつもりなんか…ないのに。
「う、うん…だよね……ごめん……」
すっかり項垂れちゃって……かわい(*^^)クス。
「ちゃんと話したいことって…それだけすか?」
ほら、助け舟…出してやるよ。
俺の考えが間違ってなければ
次の相葉ちゃんの言葉で
俺たちの関係は…きっと大きく変わる。
「もうひとつ、大切な話……聞いてくれる?」