第9章 つんでれアクアマリン【A×O】
【SATOSHI】
激……睡眠不足(。ー`ωー)。
昨夜はシャワーも浴びずベッドにダイブして
ソッコー寝てしまおうとしたけど
…できるはずもなく。
昨日の、店に来てからの相葉ちゃんとの絡みが
どうやっても頭から出ていかなくて
振り払っても振り払っても
温かいもんがじわじわと胸に広がって
つまり。
頭も胸も
相葉ちゃんで…いっぱいで……
………(。ー`ωー)
あ""~~~っ、もうっ(>ω<〃)!
認めるっきゃないのか!
俺は…っ…
相葉ちゃんが気になり始めてる…
いや。
そこはもう…
通り越しつつある、かも。
ヒャラヒャラしてるように見えて
実はしっかりしたもん持ってて。
周りを照らすような温かい笑顔の下には
ヤル気や男気がちゃんと隠されてて。
ちょっとおっちょこちょいなとこあるけど
それをカバーして余りある一生懸命さが
俺を……揺らして。
そう…
揺らされるはずのなかった
チャラそうな芸能人に対する俺の心が
相葉ちゃんを…求めてる。
「……の?……おい、大野!」
「え……あ、はいっ…」
考え事をしながら動かしていた
ホウキを操る腕を
二宮さんがガシッと握っている。
どうやら開店前の準備中に
魂を飛ばしてしまってたみたいで…
「珍しいな、呼んでも聞こえないほどの
考え事なんてさ……なんかあった?」
ニヤニヤしながら聞いてくる二宮さんに
ありったけの能力でポーカーフェイスを作る。
「いや、別に……なんでしょうか?」
「翔さんが呼んでるよ♪」
「…え?」
振り向くと
レジカウンターのところで
翔さんが誰かのヘアカルテを見てて。
「智~…VIPルームのシャンプー入って?」
「あ、はい…誰ですか?」
こんな時間外に来るのは
芸能人しかいないことはわかってるけど。
いちおうの確認…
まぁだいじょぶ…
相葉ちゃんは昨日来たばかりだからな。
ホウキを二宮さんに渡して
腕まくりを始める。
「潤くんだよ」
「え?…それなら二宮さんが…」