第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
【MASAKI】
んふふふっ(^ー^)♪
翔ちゃんの顔…
驚いたり困ったり。
普段はこんな時、ポーカーフェイスだからさ。
あんな焦ったとこ見ちゃうと、
もう…、何て言うか…
ロマンティックが止まらないぜぇ〜❤️
今頃、内心は超あたふたしてるんだろうな〜
「なんか、嬉しそうですね〜?」
メイクさんが、顔のテカリを押さえながらそう言った。
「えっ?そう〜?」
「そうですよ!ニヤニヤしてて…鼻の下伸びてましたよ。確実に…」
「あ、いや…ブラスバンドの指揮者出来るからさ、嬉しくって、かな〜?」
「前に、松本さんもやってましたもんね!」
そうだよ。
24時間TVで、松潤やってたっけ!
「そうそう、あれねぇ〜
羨ましかったんだよ、実は(^^)」
…………危ねぇ(^_^;)
翔ちゃんのこと考えると、
ついつい顔が緩んじゃって……
気を付けなきゃ!
エキストラの高校生と、息もバッチリ、
あっという間に俺の撮影は終わった。
「ありがとうございましたぁ」
予定よりも15分巻いて終わった!
控え室に戻っていくと、
大野さんは長椅子で寝ていて、
松潤はPCで何かの映像を観ていて、
ニノはいつも通り、ゲームをしていた。
「お疲れ〜」
俺のことは見ずに、早々に終わった俺をニノだけが労ってくれた。
…翔ちゃんは。いない……
携帯を開くと、翔ちゃんからのLINEが…
『トイレで待ってられないから、
トイレの横のLL教室にいるよ』
LL教室?
そんなのあったかなぁ……?
俺は荷物を帰り支度をして、控え室を出た。
マネには、残ってコンサートの打合せするから、と嘘をついて、
『帰りは4時頃かな?』
と言ってある。
よし♪
愛しの翔ちゃんが待ってるとこに
急がなくっちゃ❤️
逸る気持ちを押さえつつ、
一応周りに気を付けなから、
俺はゆっくり階段を上っていった。