第1章 魅惑のルビー【S×O】
【SHO】
優しく丁寧に、
智くんが絆創膏貼ってくれた。
言われた通り、ズル剥けちゃった皮を覆ったら、そんなに痛くなくなった。
「ありがとね〜智くん」
「どういたしまして…」
すっかり落ち着いた俺たちは、
下にもパジャマをちゃんと着込んで、
仲良くベッドに寝転がった。
「健人、大丈夫だったかなぁ〜?」
ふと心配になった俺が、ポツリと言うと、
「あ~、若いからね~…大丈夫なんじゃない?」
って…智くんが…
……あ…なんか、少し傷付いた('ε'*)
「どうせ、俺はおじさんだよ…」
拗ねて、智くんに背中を向けた。
…いち、にい、さん、し…
「翔くん❤」
ほら来た❤三秒で来ると思ってたのに、
四秒だったけどね(^^;
「……」
「こっち向いてよ❤」
「……」
首筋に、智くんの柔らかい唇が押し当てられた。
ふふふ…待ってたんだぁ~❤
それでも俺は拗ねたふりして無視し続ける。
でもね。
智くんもそんなのには慣れてるからね~
気にしないで、ちゅっちゅっという可愛い音を立てながら、唇をずらしていく。
それがくすぐったくて俺は首を竦めた。
「翔くん、大好き❤」
「……」
「おじさんだけどね~♪」
「自分だっておじさんじゃん!」
「ふふ、やっとこっち向いてくれた~」
あ…まんまと智くんの作戦に引っかかった…
でも……
俺は智くんの首に両手を回した。
「俺の方が、カッコいいでしょ?」
「誰と比べてんの?」
「…健人」
すると今度は、ちゅっという軽い音で
唇にキスをくれた。
「比べられないから…翔くんの方が100倍かっこいい❤」
「100倍~?」
「1000倍!!」
「もう一声!」
「い、一億丁倍!」
フフフ…ムキになって言う智くんが可愛い❤
俺はぺろりと、智くんの唇を舐めてやった。