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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第9章 つんでれアクアマリン【A×O】



「なっ、ちょっ…と!相葉ちゃん離して…っ…」

思いがけない展開に
更に体の熱が…謎に…上がって。

ジタバタとその大きな胸の中で
無駄に暴れてやった。

でも…相葉ちゃんは
無言で俺のこと抱きしめたまま
ジッと動かなくて…


……?

どうしたんだ?


確認するために
俺も動きを止めたら。


…トクトクトクトク…


相葉ちゃんの胸の鼓動。

ちょっと…
普通より速くねーか?

そのことが
さっきのモヤモヤをまた連れてくる。


…なに?

なんなんだ…?


キラキラ芸能人が
ゲイのパンピーを抱きしめてて

二人とも…ドキドキしちゃって…


……?

…ドキドキ…?



「智くん…」

頭の上で
相葉ちゃんの静かな声が響く。

「俺…こうしてても…
全然イヤじゃないんだけど…
なんでだと、思う…?」

そっ、そんなこと!
俺に聞くなよ…っ…

「…智くんは…?
俺とこうしてるの…イヤ?」

俺自身…確認するのを
本能的に避けようとしてること

シャラっと聞いてくんじゃねーよ…

「…ねぇ、智くん…俺…っ…」

「お、俺は!…キラキラチャラチャラした
芸能人は…っ……大嫌いな…んっ、ふぅ…」

ヤツが体を少し離したと思ったら
下から掬われるようにして…

…キス、された。






……へ?

……キ、キスっ?


咄嗟に腕を突っ張ろうとしたけど
その両手首をグッと握られて。

そのままでキスは続く。

今なら…

この体勢ならっ…

逃げられる…けど…っ…


「…ん、ぅ…」

優しいけど…熱い、キス…

相葉ちゃんのような。

普段は柔らかくふわふわ笑ってるのに

後輩のために真剣に頭を下げたり
役になりきる静かな熱を抱いてたり…

表には出にくいけど
男前な部分をちゃんともってる。

キラキラはしてるけど
チャラチャラはしてない

俺の固定観念を覆した芸能人オトコ…




俺は……なんで逃げない?


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