第2章 悪戯エメラルド【A×S×?】
5人での撮影は、屋上で歌うシーン。
今回は俺がセンターになる。
俺が、夏の高校野球、スペシャルナビゲーターに就任するって決まった時、
翔ちゃんは凄い喜んでくれた。
毎年、高校野球の時期は、
暇があればテレビにかじりついていたのを、
翔ちゃんは知っていたから…
PV撮影の時。
俺が一人で前に出されてsceneを撮影。
後ろから楽しそうな翔ちゃんや松潤の声が聞こえる。
ニノや大野さんも一緒になって笑い合って…
なんだか少しだけ、疎外感…(*´з`)
羨ましくてちょっと振り返ったら、
翔ちゃんとバッチリ目が合ってしまい、
んで、ちょっと笑われた。
……俺の気持ちなんかお見通しだよ~♪
そんな顔してた……
いいもん!!
後で慰めても~らおっと!
5人での撮影は、予定通りに終了した。
「それではこれから、個人の撮影に入りま~す」
スタッフが呼びに来るまでは控室で待つことに。
「6時間もどうするの~?」
「マジで、温泉でも行ってこようかな~?」
ニノと並んで控室に向かう翔ちゃん。
俺は松潤と大野さんと3人でその後ろからついていった。
控室と言っても高校の教室だからね~?
大したものがある訳じゃない。
俺たちは思い思いに椅子に座ったり、
飲み物を飲んだりし、リラックスムードだ。
愛しの翔ちゃんは……
携帯を弄っていた。まだなんか調べてるのかな?
よ~し!そんなら…
俺は、何食わぬ顔をして、翔ちゃんにLINEした。
『♪♪~♪♪♪』
翔ちゃんの携帯がLINEのメッセが来たことを知らせる。
俺だから、それっ❤
俺のメッセを読んだ翔ちゃんが、
ゆっくりと顔を上げて他のメンバーを確認してから俺に視線を移した。
俺は少しだけ目で合図したけど、
翔ちゃんは何だか上目遣いで、
困った顔してた。
何か、想像しちゃったのかな~♪(^^)