第9章 つんでれアクアマリン【A×O】
ニヤニヤしてると、背中でため息が聞こえた。
あ……ニノちゃんがいたの、すっかりさっぱり忘れてたよ〜(^^;
「相葉さん、智はあんまり…」
「えっ?何?あんまり、何なの?」
「う〜ん、どうしよっかなぁ〜」
「何だよ?勿体ぶらないで教えてよ!」
思わずニノちゃんの腕を強めに掴んだら、彼はそれをゆっくり解きながら、
薄く笑って、上目遣いに俺を見た。
「智は、ゲイだから…」
「へっ??」
芸?
違うな…
鯨?
いや、もっと違う!
…………ゲイ、か……
「だから、相葉さんが構うような人種じゃないっていうか〜」
「別にさ」
「…え?」
「別に俺、そういうのに偏見とか、ないから」
「じゃあ、相葉さん、そっちもあり、とか?」
あり?
ああ…ゲイがありってことは、
つまり、男をそういう対象として見れるのか?って…そう言うことか?
………いや……
俺は………
「ゲイとか、そうじゃないとか、そういうのは関係ないじゃん。ただ俺は、彼が一人前になるのを、純粋に…こう、応援したい、っていうかさ…」
自分で言いながら、
自分自身の本音を見失いそうになってることに気付いた。
……芸能界には、そっちの人がいること、知ってはいるけど…
自分がありか、無しかなんて、
考えたこともなかった……
もちろんいままで付き合ったのも、
女の子だけで…
ゲイって……
男同士って、どうやる…?
いや。
どうやるかは、知ってる!
見たことはないけど…(^^;
↑当たり前だわっ!
知ってるけど…
男同士は、どうやって決めるんだ?
その……あの……
どっちが…あの〜…
突っ込まれる方になるのか?とか…
↑言い方がリアル
じゃあ、智くんは…………
「さっきから、ひとりで百面相してるけどさぁ。気になってるみたいだから教えるよ?」
教える……?何を…
「智は、ネコだよ」
………………猫?
(ФωФ)??
また出てきた専門用語が、俺を悩ませた。