第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
そして今……
眼下には愛しい『年上の男』が
好きにして状態で俺を見上げている…
しかも、はっきりと欲情の色を宿した潤んだ瞳で…
何なら俺、もう既に半裸だし…
付け足すとしたら、『じゅん』も半勃ちやし。
↑何で急に関西弁??
という訳で…
松本潤!!
今から未知の世界に踏み込みます!
上手く出来なくてもいいって…
智さんが言ってくれてるし。
「智さん…見たいな♡」
Tシャツ捲り上げただけじゃなくて、
たった今恋人になった人の、
全部を見たい…
最初の最初を、
しっかりと心の目とホントの目に
焼きつけたいんだ…
「…脱げって、こと?」
「ダメ?」
「ダメじゃない…恥ずかしいけど…」
そう言いながら、彼はスルリとベッドから降りて、
潔く着ていたTシャツを脱ぎ捨てた。
何度も観たことあるけど、
今日はいつもと違って見える。
智さんは、履いていたハーフパンツのゴムに手を掛けて、ストンと下に落とした。
最後の一枚……
そこから先は、見たことない…
ニノくんと雅紀くんのは何度も見てるけど…
智さんのは……
グレーのボクサーの真ん中が、
存在感を誇示するかのように布を押し上げている。
じっと見つめ合う俺たち…
これもだよね??
智さんの目は、そう言っている…
YESのかわりに、俺の喉がゴクリと鳴った。
腰骨の上に両方の親指を引っ掻けて、
潔く押し下げた。
…………
一糸纏わぬ浅黒い肌が、部屋の灯りの下に現れた…
両腕を腹の前でクロスさせ、
さり気無くその中心を覆うけど、
既に形を変え始めているソレは隠せない…
「こっちに来て…」
そう言うと、
恥ずかしそうに目を伏せたまま、
智さんは、ゆっくりと俺の側まで来た。
クロスした手首を掴んで、両側に開くと、
そこには……
小柄な身体にそぐわない、
立派なシンボルが重力に逆らって
揺れていた…