第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
智さんは、立ち上がると、
ドアの方へさっと近寄り、
パッと勢いよくドアノブを引いた。
「「わあああああっ///」」
寄り掛かっていたものが無くなったふたりは、
寝室に重なるようになだれ込んだ。
「おまえ~ら~///」
ふたりの前に仁王立ちになった智さんは、
ニノくんと雅紀くんを見降ろして腕を組んだ。
「もう~、退けって…いつまで乗ってんだよ…」
「あ、ごめん…」
立ち上がったニノくんは、智さんに向かって、
「心配だから見に来たんじゃん!」
「そうだよ~、上手くやってるかな~、と思ってさ~」
と、雅紀くんも続けた。
「お前らが邪魔しなきゃ、もうチュウくらいしてたわ!」
「へえ~…そう…チュウの後、どうしてたかな~?」
意地悪そうな笑顔で言うニノくん…
「あ……」
「ほらね~?だから、心配だったの!」
雅紀くんも、覗きの正当性を主張してる。
で??
心配な事って?
さっき、智さんがぶつぶつ言ってたこと?
「潤くん、あのさ、この人、
根っからの『ねこ』だからね!」
雅紀くんに言葉に、ちょっと///って焦る智さん…
んっ??
『猫』……??
根っからの猫?
…(=^・^=)??
「雅紀~、潤くん、そんな専門用語知らないと思うよ~♪」
「え~?ねこって、専門用語なの?」
「当たり前だろ~?ほら、潤くん見てみ!
顔が猫(=^・^=)になってるから~」
「ホントだ~♪」
ポンポンと弾む、ふたりの会話は、
なんだか異国の言葉にも似て……
「要するにね、潤くん」
「は、はい…」
「このおじさん、潤くんに突っ込まれたい方なわけ!」
「突っ込まれ…って…??」
ニノくんの言ってること、
分かるけど…分かんない…
すると、真っ赤になって俯いてしまった智さんの肩を抱いた雅紀くんが、
「だから~、大ちゃんのお尻に、潤くんのおっきいやつ、ぶち込んでやってってこと♡」
………俺は、やっと理解した…