第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
「えっ?」
「嘘だろ?」
「潤…くん…」
「いや、あの、雅紀くんさえよかったら…
っていうか、あの…お尻、使ったことなくて…
あ、まあ、毎朝出してはいるけど、
イレるっていうのは…経験ないし…」
「「「ぶぅ―――――///」」」
3人は一斉に笑い出した。
「潤くん、最高だよ~///」
「毎朝出すって…どんなカミングアウトだよ~///」
「ふふふっ…はははっ…ひひひっ…」
な、なんだよ~、3人して…(*´з`)
そんなに笑わなくたって。
智さんなんて、泣いてるし…
ひとしきり笑ってから、雅紀くんが、
「潤くんさ、ノーマルだよね?」
と聞いて来た。
「ノーマルっていうか、まあ、そうです…」
「ホントに、いいの?」
ニノくんが俺の目を覗き込む。
「はい…俺でよかったら…」
「ダメに決まってるじゃん!!」
それまで黙っていた智さんが、急に声を荒げた。
「潤くんとは、そういう契約じゃないし、
潤くんはあくまでも、俺の身の周りの世話を…
それにさ。
……いいのかよ??」
智さんは、雅紀くんに向かってそう言った。
「俺は……」
「雅紀…」
見つめ合う二人。
ゴクリッ…
えっ??俺?
生唾飲んだのは、俺じゃなくてさ智さんだった。
「さっきは、感情的になって、つい…
俺、ニノのこと、好きだった…いや、正直に言うと、過去形じゃないけど…」
「雅紀…」
雅紀くんは、ゆっくりと話し出した。
バイトの募集を見て、時給の良さに直ぐに飛び付いた。
…それ、どっかで聞いたことあるな(´・ω・)
この部屋で智さんと会って、ニノくんを紹介された。
ニノくんは雅紀くんの前のバイトさんの時から、智さんのモデルをしていた。
始めは仕事と割り切っていた。
だけど……
何度も身体を重ねるうちに、
一緒の時間を過ごすうちに、
気持ちは、バイト仲間の枠を超えてしまった。