第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
【潤】
ニノくんが、いなくなる……
そんなの考えたこともなかった…
ニノくんには翔さんっていう恋人がいて、
雅紀くんとは契約上のつき合い。
分かっていたはずなのに、
なんだか、週の半分以上彼等と一緒にいて
んで、時々だけど←ここ重要!!
濃厚な激し目エッチを目の当たりにし…
ふたりが笑ってて、智さんがいて、
そして俺が作った料理を、
3人が美味しそうに食べる…
そんな毎日だったから、
誰かがいなくなるなんて、
夢にも思ってなかった…
最早、俺の中では、ニノくんと雅紀くんは
気心しれたバイト仲間、というよりは、
恋人同士……にしか見えなくなってて。
翔さんっていう存在を、すっかり忘れてた。
………いやいやいや///待て待て待て!!
重要なのはそこじゃなくて、
まあ、それも重要なんだけど…
なんだけども、だ。
ニノくんのやってたバイト…
つまり、雅紀くんに抱かれて、
大股広げて、あんあんよがって、
さんでそれを智さんが覗き込んで、描くという…
だあああああああああっ//////
そんな事できっこ…
…できっこ……
できっこ、な………(・_・)
嘘だ。
俺、実は…
誰にも言ってなかったし、
誰にも気づかれちゃいけないって、
そう思って、頑張って装って来たけど…
……男同士のセックスに、興味のないふり…
だけど。
だけども俺、実は…
ホントは凄く興味があった…
だってさ~、
あんなにニノくん『気持ちイイ』って。
普通に女の子にツッコんで果てても、
あんなに気持ちイイもんかな~??
今は彼女いないから、
ちょっとご無沙汰だけど、あんなに…
気を失う何て、そんなことあり得ない。
↑ニノちゃん、気を失ってたのね~(^^;
「……イイよ…」
ダイニングテーブルで頭を突き合わせて、
あ~だのこ~だのと話しあってた3人が、
俺のつぶやきで、一斉にこっちを見て固まった。