第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
【智】
こ、こんなに早く…(◎-◎;)。
杞憂していたことが
解決しそうだなんて…!
潤くんは
俺がゲイだって…思ってくれてた?
いや、驚いたのは…(*゚∀゚*)
それを…
自然に受けとめてくれてたこと…
なんだよ~…
真剣に悩んで損したな(* ̄∇ ̄)
これからは…
俺が自然にアプローチしても
さりげなくアピールしちゃっても
不自然には思われないって…
そうゆうことだよな?
肩を組んで顔を近づけたり
からかう時に頬を撫でたり
口元についたごはん粒を
『おべんと、ついてるよ♪』
って言ってとってあげて
それをパクッと食べちゃったりしても
↑それは…どうかと思うけどな(;^_^A
俺がゲイだとわかってくれてるなら
そんなに変なことではない、と…
そう思ってくれるって…ことだよな?
『智さん、くすぐったいですよぉ♡』とか
カァァ♡と頬を赤らめてくれたりとかして
ゆっくり愛を育んでいけるって…
そうゆうことだよな?
↑随分勝手な展開だな、おい(;^_^A
「すみません…違ったんですね~…(*゚◇゚)」
「え」
「俺、勝手に勘違いしちゃってて…」
「え」
「こういうお仕事されてるから…その…てっきり…」
てっきり!
てっきり思ってくれちゃっていんだよぉ!
「あ、俺ね………」
「そういう勘違いされるの、きっとすごく多くて…
めっちゃウザいですよね?すみません…ホントに…」
いやいやいや…っ
ウザくない!
ウザくないからぁっ…(>0<〃)
なんでそうなるんだよう………
「じゃあ俺…夕飯の下ごしらえ、始めますね♪」
「食材たんまりあるからなぁ~何にしよ♪」
「あ♪使いやすい鍋セット買っていただいて
ありがとうございました~(*^^*)♪」
なんだか楽しげなシェフの顔になって
キッチンに立つ潤くんを見ながら
俺の心にはさっきと違って
ひゅるる~(T-T)と……
寂しい風が吹き抜けていた。