第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
「あのね、俺ね…漫画描くの、好きだよ。
好きだから仕事にしてるし、アイツらのセックス
見ながら、少しでもリアルないい表情を
描き出したいと思ってやってる……でもね……
生活はどうしても単調でさ?…妄想して、描いて…
締切に間に合わせて…っていうのの繰り返しで。
そんなところへ潤くんみたいなドストラ……
いや、ゴホッゴホッ…料理上手で楽しい子が来てくれて
ホントに嬉しいんだよ…はしゃいでんの(*^^)♪
だから潤くんは何も気にしないで、今のままで…
素のままでいてくれていいんだよ~俺、楽しいよ?」
柄にもなくなんか力説しちゃって
喉乾いた…(^ー^;)
楽しい子→可愛い子
俺、楽しいよ?→俺、ときめいてんのよ?
って言いたかったけどさww
ドン引きされると困るから(* ̄∇ ̄)。
なんて思いながら
炭酸を思い切りチューーーって吸い上げたら
「…ゲホッ、ゴホッ…んぐ…っ…」
むせ込んでしまった。
なんだよ…カッコ悪~(>_< )
せっかくいいこと言ったと思ったのに!
チラ…と潤くんを見たら
なんだかすごく優しい目をしていて。
「4つも年上なのに…智さんのこと…
なんか可愛く見えちゃうんですよ(*^^*)…
あ、すみません…また偉そうですよね…
じゃなくて……いいのか、このままで…
だから、つい…世話焼きたくなるというか…
あ…また偉そう……にしてていいのか…
あ"~なんかもう……色々すみません…っ…」
今度は俺が
クスッと笑う番で(〃▽〃)。
「ホントに潤くんてカワ……楽しいよね( *^艸^)
もうさ、なーんも気にしなくていいから。
なんならタメ口使ってくれてもいいよ?」
「いや、そこはダメです!…だめだめ…
そういうのは…キチンとしないと( ̄^ ̄)ゞ」
「そうか~?別にいいのにな~…」
お互い言葉を選びながらの変な会話も
潤くんが見せてくれるピュアな笑顔も
嬉しくてたまらない(〃ノωノ)♡
出会ってから…たった1日くらいなのに。
一緒にいる時間がたまらなく愛しい…
運命の恋だと心から思えるのに
俺がゲイだってことを知ったら
潤くんは……