第1章 魅惑のルビー【S×O】
【SHO】
最後は意識を飛ばして、
そのまま眠ってしまった智くん…
その身体をタオルで綺麗に拭きながら、
彼の綺麗な寝顔を見つめた。
結局……
あれから何回ヤッたんだっけ?俺…
この頃さ~、ややマンネリ感もあったのかな?
ちょっといつもと違ったお道具で、
あんなに盛り上がっちゃうんだもんね~(^^;
『翔くんが、こんな身体にした』
智くんは、そう言って口を尖らせたけど。
……そうだよ…
実はそれ、俺の自慢でもあるんだ…
あの…嵐の大野智の、こんな姿…
知ってるのは俺だけなんだよね~♪
今まで、どんな馬鹿な女と付き合って来たのか?
まあ、中にはまともなのもいたのかもしれないけど…
大体ろくな女に引っかからないんだよ、この人。
んで、いつも痛い目見て、俺に泣きつくんだ…
その度に、慰めて、励まして…
良く懲りないな~…なんて思ってたけどさ。
『じゃあさ、俺にしとけば?』
何て……
冗談半分、本気半分に言ったんだ。
その時の智くんの顔…今でも思い出して笑うよ。
目を見開いて、何なら息も止まってたよね?
「な~んてな…」
そう笑って立ち上がろうとする俺の手を、
ものすごい力で引っ張って…
「本気で言ってる??」
って…
その瞬間、智くんの俺を見る目に、
確かな自信を見つけたから、
「本気でなきゃ、こんなこと言わないよ」
って…そう答えたけど。
今となっては、本気だったのか、冗談だったのか?
自分でもわからないよ…(^^;
ただ一つだけ言えるのは……
もう二度と、智くんが泣く様なことはないってこと。
変な女に…ましてや男にも、
引っかかることなんかない…
だって俺が、いつも側で見張って…
いや、見守っているんだからね~♪