第1章 魅惑のルビー【S×O】
「んん~…」
奥にグッと指を入れると、
流石にぐっすりの智くんも身悶えた。
「……翔くん…」
半分寝ぼけた目を俺に向けて、
少しだけ微笑んだ智くん…
もうその顔!天使にしか見えないよ~(≧▽≦)
「ごめんね?起こしちゃった~?」
「…翔くん…抱っこして~♡」
「え~?抱っこって…もう~、しょうがないな~」
↑なんて言いつつ、鼻の下伸びてますぜ…
差し出された両腕を、首に巻き付け、
その薄い身体を抱き締めた。
隙間なく…ピタッと合わさった肌の温もりに、
心がじんわり温かくなる。
「智くん…好きだよ…」
「俺も…翔くん、大好き!」
コンサートのステージ…スポットライトの中で、
舞う様に踊る大野智…
ドーム全体を包み込んで酔わせる、
あの透明な歌声も、全てを魅了する眼差しも…
全部、本とは俺んのだから…
抱き締めた手のひらを、するっと動かして、
お尻をグッと掴んだ。
「ひゃっ///」
予想通りの可愛い声を上げて、智くんが跳ねた。
「もう~?いきなり~」
「ここがさ…」
「えっ?お尻が?」
「他はこの頃真っ黒なのに、ここだけは真っ白なままなの…知ってるの俺だけだからね~♪」
得意げにそう言いながら、さわさわと撫でると、
「そら、そうでしょ!…あっ…」
「えっ??何??」
慌てて智くんの顔を覗き込むと、
「そう言えば、この前相葉くんと風呂入った時、
リーダーってお尻だけは白いんだね~?
って言われた!!」
……(。-`ω-)……
もう~っ///
そんなこと今思い出さなくてもよくね??
俺が一瞬だけ、むっとしたのが分かったんだろうね~
智くんは直ぐに、
「でも、白いお尻の奥の穴は、黒いって、
知ってるのは翔くんだけだよ❤」
当たり前だわ!!!
そんなことまでメンバーに知られてたら、
逆に怖いでしょ!!
「でも、今夜はもう奥の黒いとこ♪
お終いだよ~?だって、ガバガバになっちゃ…」
煩い口は、俺の濃厚なちゅうで黙らせた。
智くんの蕩けるような舌遣いに、
また復活しようとした下のあいつには、
気付かないふりをしとこう…
……あいしてるよ…さとし…
【 おしまい 】