第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
「ん~…だいじょぶ♪
ちょっと煮詰まってただけだから」
机の上の真っ白い紙に
ちらりと視線を送る潤くん…
近づいてきて
コーヒーの入ったマグカップを
コトリ…と机の隅に置いた。
「じゃあこれで一息いれてください。
さっきはなんだかドタバタして
淹れそこねちゃったから…」
そう言って
ニコリ(*^^*)と輝くような笑顔を見せて
出ていこうとするから
「あ、潤くん…っ…」
思わず呼び止めてしまった。
「…はい?」
どうしよう…
何も考えずに、俺……
「えっと、さ……えーと……」
「……?」
「…そ、そう!歓迎会!歓迎会しよ!潤くんの♪
昨夜は来てすぐだったしアイツらがいたし
あまり落ち着いて話せなかったからさ~?
今夜は酒でも飲みながら…ゆっくり潤くんのこと
聞かせて欲しいなぁ…なんてぇ~(〃▽〃)。
どおかな……ま、まぁ料理するのは潤くんに
なっちゃうけど…俺もちゃんと手伝うからさ~♪」
「………」
あ、あれ…っ…(・・;)
なんか間違えた…っ?
「なんならさ~…今から買い出し行こっか♪
もうさ~今日はダメだわ、気持ちノらない(^ー^;)
大きなスーパー連れてくから買い出ししてさ?
どっかで昼メシ食って帰ってこようよ~♪」
「………」
むぅぅ……こ、この沈黙はなんだろう(。ー`ωー)
難しい顔して
なんか考えを巡らせてるような……
怒ってる…?
いや、呆れてるのか?
「智さん…」
「はっ、はい…っ…」
背中がピンと伸びる。
「えと……その…俺がここに住むことで
なんだか色々気を遣わせちゃうようなら…
住み込みはやめて通いにしましょうか?」
ぇぇえええ……?
急にどうした…(◎-◎;)?
「気が散ってお仕事に差し障りが出るのは
俺も申し訳ないので…通いにしましょう。
それも一日おきくらいの…正に家政夫的な…」
「だめだめだめだめ!それじゃダメだよう!」
思わず立ち上がって叫んでいた。