第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
【潤】
「あ、これうめっ」
「すごっ///めちゃめちゃ本格的じゃん」
ほんの数分前までベッドで愛し合っていた二人は、俺の作った料理をガツガツ食べている。
「ちょっと~、お前ら、少しは落ち着けや~」
そんな二人のこと、智さんは嬉しそうにニコニコしながら見ている。
さしずめ、ふたりの兄ちゃんってところかな?
「雅紀さんとニノさんのお口に合って良かったです!」
「んもっ、合いまくりよ!!
つ~かさ、俺のことは雅紀でいいって!勿論こっちもニノ!呼び捨てでかまわないから~…な!!」
雅紀さんにそう言われたニノさんは、
「ニノ様でもいいけどな♪…痛てっ//
おまえ、何すんだよ~?」
叩かれて、ニノさんは雅紀さんの脇腹を掴みに行った。
「仲イイだろ~ふたり(^^)」
「はい!ラブラブなんですね~」
「つき合っちゃいないけどね?…ニノには別に彼氏がいるしさ~」
「えっ!?」
じゃあ、なんで、さっき、力一杯の本番を…?
「言っただろ~?二人は俺が雇ったバイト。
仕事内容は違うけど、潤くんと一緒だよ~」
「あ~…、はあ、まあぁ…」
同じというにはあまりにも違い過ぎじゃ…
「このサラダ、うんまい!」
「それは、ミモザサラダっていうんですよ~」
「へえ~、ミモザ…イイ人に来てもらってよかったかも…俺♡これから毎日、こ~んな美味しいもの食べれるんだもんね~…幸せ♡」
……俺の作った料理を頬張って、幸せだっていう智さんに、俺の胸はキュッってなった。
……なんだろ?
これが母性本能ってやつかな?
「ほら!潤くんも食べなよ~
って、俺が言う事でもないかっ(*^-^*)」
自分で作ったナポリタンを口に運びながら、
なんだか凄く幸せな気持ちになっていた。
日給に飛び付いたけど、
このバイト、思ってたよりもずっと楽しいかも♪
雅紀さんとニノさんの『アレ』には、
流石に次もドキドキするだろうけど、
↑また見る気でいるんかーい///