第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
どんな人たちかな?と、ドキドキしながらリビングのドアを開けたけど、そこは誰もいなくて…
あれっ??
まあ、きっと仕事関係の人らしいから、
智さんの仕事部屋にいるんだろう。
俺は、早速夕飯の準備に取り掛かった。
野菜を切って、ウインナーも切って、
メインのハンバーグは玉ねぎを炒めない、
歯ごたえのあるタイプ…
中にチェダーチーズを入れて、形はハートにした。
……馬鹿にされるかな~?
でもきっと、智さんなら喜んでくれるんじゃないか?
そんな気がしたんだ。
付け合わせにミモザサラダを作った。
生野菜を盛り付け、その上にミニトマトと、ゆで卵を細かくして散らした。
我ながら綺麗にできた。
ハンバーグの横にはスナップえんどうの塩茹を添えた。
「さてと。出来たけど…まだ終わんないのかな~?」
冷めちゃっても美味しくないので、俺は智さんの仕事部屋に3人を呼びに行った。
ドアの前に行き、ノックしようとして、
中から聞こえてきた声に、俺は固まった…
『…ぁぁ…やっ…まさき…んっ…』
えっ??
嘘っ(;・∀・)
この声って…もしかして…いや、
もしかしなくても…絶対そう…
なんで??
もしかして、智さんが…
でも、確か、まさき…って…
俺は、中の様子を伺おうとして、
ドアに手を付くと、ちゃんと閉まっていなかったらしく、簡単に開いてしまった。
すると、さっきよりはっきりした声と、あり得ない光景が、そこには広がっていた。
「…もっと…気持ちイイッ…もっと奥まで…ちょうだい…」
「こう?…どう…これ、いい?…ああ、ニノ…奥、熱いよ~」
「良く見えないから、右脚自分で持って~、ニノ…」
「…うん…こう~?」
…………(◎_◎;)
なんなんだ、こりゃ??