第8章 麗しのタンザナイト【M×O】
【智】
いや~~…(*^^*)
良さそうな子が来てくれてよかった。
求人案内を上げて
数分で連絡が来たもんだから
お金目当ての冷やかしみたいな子だったら
どうしようかと思ってたけど…ww
超イケメンだし
明るくてなんだか面白いし
それに何より…素直そう(〃▽〃)
↑ここ、すごく大事~♪
だって俺は基本、静かな平和主義者だから。
それに…
マイペースだっていう自覚もあるし。
だから
キャンキャンうるさかったり
グイングイン攻め込まれたり
シャカシャカ忙しなかったり
ネチョネチョしつこかったり
そういうの……
ちょっと…無理…(^-^;
だからホントはさ?
一人が好きなんだよね…
もちろんプライベートでは
恋人がいたこともあるし
そ、そりゃ…その…
いわゆる恋人たちがするようなことも
す、好きだけどさ…?
でも基本は
一人でのんびり…が一番心地いい(*^^*)♪
楽ちんだもんな~…一人は。
…って……あれ?
「どした?」
俺がローテーブルに置いたマグカップを
もう一度腰を下ろして手にとった潤くんが
その中身をジッと見つめたまま
ピキーンと固まっている。
どしたんだろ…?
でもなんか
その姿が…可愛い(〃▽〃)♪
「…あ?…い、いえ!…いただきます!」
意を決したような表情で
コーヒーをすすった潤くん…
泣き出しそうな
吹き出しそうな
めっちゃ可愛い顔で俺のことを見て
ニコッと笑った…
……(*゚∀゚*)♡
何それ…
なんなの、その…可愛い笑顔は……
なんか直視できなくて
視線を外してから俺もコーヒーをすすった。
……ら。
「…うっす(>_< )!!…何これ、うっっすい…!!」
少しむせながら
吐き出しそうになるのを必死に堪えた。
「ご、ごめんねっ…俺、家事はちょっと…っ…」
なんかもう恥ずかしくて
慌てて潤くんの手からマグカップを取り上げて
キッチンに走っていって
シンクにぶちまけた。
コーヒーなんて
自分で淹れたことないもんなぁ…