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Jewelry♢ボックス【気象系BL】

第7章 悶々ガーネット【N×S】


【ニノ】

「…うそっ……」

絵に描いたような"あんぐり"……
ポカンと口を開けて、目の前で繰り広げられている濃厚キスシーンを見ている翔ちゃん……

そう来たかっ///( ; ゜Д゜)

怪しいとは思っていたけど。

なんか、こっち側に妙に理解示してるし…

ただ、ここが繋がっていたとは
気付かなかったよ…
てっきり、ふたりして翔ちゃんを狙ってるもんだとばっかり…


………………にしても……

バキバキの上半身を惜し気もなく晒し、
抱き合って舌を絡ませ合うふたりの様は、
異様なほどに扇情的で……

思わずゴクリと生唾を飲むと、
そんな俺の手を、翔ちゃんが握ってきた。

『帰ろうか?』
『そうしよ…』

目と目で意思確認をした俺たちは、
そっとその場を離れようとして、
岡田くんの大きな声で呼び止められた。

「ちょっと待った!俺たちがこんだけ手の内晒してんのに、こそこそ逃げる手はないでしょ〜」
「そーだよ!この後飲みに行くんでしょ?」

「いや……あ、でも…」

どうしようかと思考をフル回転させ始めたその時、

「ニノ…電話じゃね?」
「え、ああ、ホントだ…」

電話なんかしてる場合じゃないけど、
画面を見れば、
週末練習試合をする予定の高校の顧問から。

「はい、二宮です。どうも、お疲れ様です……あ、はい……ええ、はい…」

メモを取ろうと後ろ髪を引かれまくりながらも、一旦更衣室を出た。

電話の内容は、試合のコートが変更になったという事で。

……あのふたり、翔ちゃんに悪さしてないかな?
信用ならないからな〜//
それに、………あ、そうだった!

大急ぎでで電話を終らせ、
更衣室に飛んで戻ると、そこには……


あ………

やられた………


予想を裏切る、
……いや裏切らない光景が、
そこに広がっていた。


「ニノ〜電話終わったの?」

二人の間で、戻ってきた俺を見て、
天使のように微笑むあなたは……


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