第7章 悶々ガーネット【N×S】
………………
…あれ?
……朝?
カーテンの向こうが
うっすらと明るくなってる。
昨日あのまま…
寝ちゃったんだな…
小さく息を吐きながら
隣りの愛しい恋人の寝顔を見ようとしたけど…
……ニノは、いなくて。
しばらく待ってみたけど
トイレから出てくる様子もない。
始発で帰ったの…かな?
さっき俺のこと抱きしめながら
なんかモニョモニョ言ってた気がする。
『翔…またあとでね♡』
耳に残る甘い言葉と
頬や首筋が覚えてる
ニノの唇の柔らかい感触…
別に無理に帰らなくても
ワイシャツくらい俺の使えばいいのに。
そーいうとこ
ちょっと…真面目なんだよな~(* ̄∇ ̄)ノ♪
スマホを引き寄せると…5時半すぎ。
ニノからLINEが入ってて。
『翔の寝顔』
『俺だけのもんだから』
カァァ…//∇//)♡♡
ちょ、ニノ…
こんなこと…言うんだ(*゚∀゚*)
昨日も『他のやつに見せるな』って…
身体だけじゃないって言うから
結局何をなのか
わからないままだけど
なんだか…
愛されてるなって…感じる…
尻に残る優しい痺れと
ニノの甘い言葉
俺……
ニノのものに…なったんだ(〃ノωノ)
だぁぁぁっ…ヽ(≧▽≦)ノ♡♡
しばらくベッドで
ゴロゴロ転がりながら悶絶して。
昨夜のあんなことやこんなことを
思い出しては赤面して。
今日がまだ火曜日だと
急に冷静に思い出して。
飛び起きて
今日の授業の確認なんかをちょっとして。
とても爽やかな気持ちで家を出たら
いつもより2本も早い電車に乗れた。
「…あれ?」
改札を抜けて歩きながら
ニノいないかな♡なんてその姿を探してたら
少し前を歩いていたのは…
「おはよ(*^^*)♪」
声をかけると振り向いた智くん…
俺の顔を見るなり
その眠たそうな目をヒュッと見開いた。
「…おは…よ…」
「昨日はどーも♪」
「お、おん……」
「どしたの?今日はえらく早いねw」
「いや、確認しようと思って…」
「何を?面倒くさがりな智くんが…ww」
「お前らが同伴出勤してくるかどうか」
「なっ…Σ(//□//)…ななななっ…」
「もうわかったから…いいけどさ(^-^;」
ニヤリ顔で歩く智くんの隣りは
恥ずかしいやら
ちょっと嬉しいやら…
なんともくすぐったい…場所だった。