第7章 悶々ガーネット【N×S】
【ニノ】
風呂から出て行くと、ベッドで悶絶する翔ちゃんが……
なんなんだよ、マジで…(・_・;)
そんな顔して…
さっきまでの俺だったら、確実に押し倒して5分後には無理矢理突っ込んでたよ、絶対///
↑そんな自信いらない…
だけど、まあ、風呂場で一回…(#^.^#)
お陰でちょっと余裕の振りできるという訳。
『いける』そんな自信が少しある。
『大野さんの事考えてたの?』って聞いたら、
全力で否定してくれて…
大慌てで風呂に逃げて行った。
翔ちゃんから、大野さんとの過去を追い出せるなんて、微塵も思ってない…
思ってないけど、過去の男ヒトが気にならないかって言ったら、やっぱ答えはNOだ。
気にはなる…
なんなら、すげ~妬ける…
だからこそ。
俺の存在を、大野さんの上に重ねてしまいたい。
上書きモードで、翔ちゃんの心も身体も、
俺でいっぱいにしてしまいたい…
その前に、
ちゃんと伝えておかなきゃいけない事が…
「お、お待たせ~…」
翔ちゃんが風呂から出てきた。
お風呂のせいかな?
ほんのり上気した顔が堪んない( *´艸`)
「えっと~、何か飲む?ビールとか…」
「うん…俺はいいや~。翔ちゃん飲みたいなら飲めばいいよ…」
「…じゃ、俺も、いっかな~…」
廊下へ続くドアの前に立ったまま、
近付いても来ない翔ちゃん…
もじもじして、チラチラ俺を見る、挙動不審っぷりは、明らかにこれからの展開を意識してる証拠だ。
よし!!
二宮和也、決める時は決める!!
「翔ちゃん、ここに来て」
ベッドを叩いて、隣に座るように誘った。
始めは驚いたような顔をして、
その後、少し俯いて唇を噛み、
んで決心したように側に来て、
俺の横にぽっふんっと座った。
その究極に可愛い一連の仕草は、
誰がどっから見ても、もう受けでしかない…
まあ、誰にも見せる気ないけどね♪