第7章 悶々ガーネット【N×S】
【翔】
店に入る前…ニノが
「いいじゃん、今更もう…昔のことはさ?
今は俺と付き合ってんでしょ~?」
なんて明るく言ってくれてたのに。
目にも心にも色々と突きつけられて
涙腺がゆるゆると緩んでしまった。
元彼のことを想って泣くなんて
ホントは面白くなかったと思うけど
ニノはほぼ無言で
優しく俺の体を撫で続けてくれて
余計に切なくなりつつ……
その手のひらから
ずっと男らしさを感じていた。
でもさぁ…
『…送るよ』
なんて言ってたくせに
俺より先に玄関に入り込んでいって
『順番に、シャワーする?』
『わかった、じゃ、お先に』
って…ヤる気満々かよ~(〃ノωノ)
ま、まぁさ…(^-^;
いま俺は「ニノになら…」っていう
前向きな気持ちでいるし
ニノもヤる気満々なら……
あれっ?もしかして…
つ、ついに…俺らっ(*゚∀゚*)…
『その先へ』進む日が
来たんじゃないだろーかっ…?
俺関連で無数に湧いてくる
『可愛い』というワード…
ニノ関連で無数に湧いてくる
『オトコ』というワード…
これはもう
ツンツンし合ってた二人が
融合…ゆうごう…融け合う……ってこと……
『可愛い』ヤツが
『オトコ』なヤツに
抱かれる…ってこと。
……抱かれる……(*゚◇゚)
タオルなんかを置きに行った洗面所で
ドアの向こうにボンヤリ見えるニノの…裸……
ゴクリ…。と喉が鳴って
ドクリ…。とアソコが急激に充血…//∇//)
裸なんて
部活のあとのシャワーでいつも見てんのに。
なんなら
ついさっきだって…
でも…
あの体に抱かれる…って思ったら……
きゃーーーー((((〃ノωノ)♡♡
俺は洗面所から走り出て
リビング兼寝室のベッドにダイブした。
そう…ウチは12畳の部屋が一つだけ…
この部屋が
ミニキッチンのついた台所であり
リビングでありダイニングであり
寝室でもある……
辛うじて風呂場とトイレが
玄関に続く廊下に別になってるだけで…
ニノが帰ってきたら
そこは…即、寝室……