第7章 悶々ガーネット【N×S】
バタンッ…
二人っきりになった
翔ちゃんの匂いのする翔ちゃんの部屋……
部屋のドアが閉まって、振り返った俺は、
「順番で、シャワーする?」
精一杯の笑顔でそう言った。
翔ちゃんは、ちょっと不安そうな上目遣いで
「うん…じゃあ、ニノ、先にいいよ~
俺、バスタオルと着替え出しとくから…」
と言った。
そんな表情だって、今の俺には、
逸る気持ちに火を着けそうなんだよね…
「分かった、じゃ、お先に」
繋いだ手をそっと解いて、俺は逃げるように
洗面所に駆け込んだ。
何かしてしまったら…
ちょっとだけ…なんて、キスでもしてしまったら、
もう抑える自信がない…
絶対、そのまま突っ走ってしまう…
それだけは避けなきゃ!
俺もそうだけど、
翔ちゃんだってソッチは初めてなんだから。
焼き鳥にんにく臭の染み付いた身体で、動物の交尾みたいなセックスになることだけは避けたい…
あの人、あれで凄いロマンチストなんだ。
最初の思い出は…
綺麗なものにしてあげたいんだ。
………にしてもだ。
肌を伝わるシャワーの粒が、
俺の腹の下で二手に分かれて滑り散る…
「こんにゃろ~(・へ・)」
理性なんかかなぐり捨てちまった俺のジュニアが、期待して、天を仰いで揺れている…
……(。-`ω-)
ったく///こりゃ、一回落ち着かせとくか~
そう思って、竿を握ったその時、
「ニノ~?」
洗面所のドアが空いて、翔ちゃんの声が…
「えっ??な、なに?」
「バスタオルとパジャマと下着、ここ置いとくよ~」
あ、それか…(;・∀・)
「うん、ありがと。直ぐ出るよ!」
「ふふふ。いいってば。ごゆっくり♪」
その後、ドアが閉まった。
翔ちゃん、まさか俺が風呂場で一回抜こうとしてるなんて……夢にも思ってないんだろうな~(^^;
……ったく///
どこまで天使なんだよヾ(≧▽≦)ノ
俺は、当初の予定どうりに、
滾る己に制裁を加えた。