第7章 悶々ガーネット【N×S】
最初は少しぎこちなかった飲み会も、
アルコールが進むにつれ、大分、場も熟れて来た。
「翔くんってさ~、超イケメンじゃん!
女子高生にモテモテでしょ?」
潤が、素朴な質問を翔ちゃんにぶつけた。
「いや~?どうかな~??モテてないと思うよ」
頭を掻きながら、翔ちゃんが答えた。
もう~(^^;そう言うとこあるよね~
自分で自分の事…
「鈍いな~、ちっとも分かってないし…」
急に大野さんが割り込んできた。
そう言えば、さっきから、目がトロンとしてきてる。
「分かってないって、なんだよ~」
こちらも酔って来てるからね。
ちょっと突っかかり気味だ。
「翔ちゃんってさ、
凄い相手のこと考えてます~
って、自負してるんだろうけど、
ピントがずれてる時が多いの!
…ニノも、苦労するよね~」
「ピントって…」
大野さんの言葉に、反撃するのかと思いきや、
急に不安になったのか、
翔ちゃんは俺の顔を覗き込んで、
「そうなの~?」
と言った。
……その顔が、究極に可愛いって、
それも気付いちゃいないよね~(*´з`)
「…ピントが、ずれてるって…何がずれてるんだよ…」
翔ちゃんが、ぶつぶつ言いながら
首を捻ってビールを煽ったその時、
「ねえ、翔くんとニノって、セックスしたの?」
「ぶう―――――――――っ///」
潤の直球、しかもドストライクの質問に、
翔ちゃんの口からは、ビールの霧が噴霧された。
「ちょっと、翔ちゃん…大丈夫~?」
「ふ~ん…まだみたいだね…」
咽る彼の背中を摩りながら、
おしぼりで机を拭いた。
チラッと見ると、潤の質問に大野さんは何も言わず
ニヤニヤしている。
…ったく///野放しにしないでよ…それ…
大野さんのペット…
何とかしてくれ(・へ・)