第7章 悶々ガーネット【N×S】
こんなことで反撃出来るとも思ってないけど、
俺はとびっきりの笑顔で、翔ちゃんを見つめ、
『同じでイイよ』と言ってみた。
ちゃんと語尾にハート♡も付けて…
飲み物が揃って、俺たちは乾杯した。
タッチパネルを独占し、
潤は、つまみを注文していく。
「智~、これにする?こっちがいい?」
「どれ~?ああ、そうだね~、
翔ちゃんはこっちが好きかな~?
翔ちゃん、『ごっつぁん焼き鳥』でいい~?
ニノは、『ぐつぐつチーズハンバーグ』なんかどう?」
「ああ、いいね~」
「よく分かってますね~、大野さん、俺の好み…」
でしょ?(*^-^*)
そう言って大野さんは嬉しそうに笑った。
潤は、大野さんが言ったメニューを入力しながら、
「俺には??ねえ、俺のも智が頼んでよ~」
えっ??なんか、さっきと少し印象が……
「じゃあ、潤は~、これ!
『カニクリームの誘惑』好きでしょ?」
「流石、智♡俺の事よく分かってる~♪」
……俺たちいるのに、
何か二人の世界作ろうとしてね~??
ふと見ると、翔ちゃんは、ジョッキを持ったまま、
目の前に繰り広げられる光景に口を半開きだった。
「翔ちゃん、これあげる!俺苦手だし」
俺は、お通しに出されていた小鉢を
翔ちゃんへと渡した。
「あ、そっか、ありがと…っていうか、
こんなのくらい食べられるようになんなさい!!
好き嫌いしてると、大きくなれないぞ!」
そう言って、めっ!って顔した後、
優しく笑った…
よかった…いつもの翔ちゃんだ…
潤、すげ~イケメンでびっくりしたけど、
なんつ~かイケメン過ぎっているか、
近か寄りがたいイケメンっていうか…
その点、うちの翔ちゃんは、万人受けするイケメン!
親しみやすい庶民的なイケメン!
絶対そうだよ~♡(^^;
↑それって、褒めてるの~?