第7章 悶々ガーネット【N×S】
「ん~…ちょっとうまく言えないんだけど…
俺が告った日にすぐ彼氏と別れてきてくれて
その時から宇宙っぽくて自由な人だなと思ってたら」
「………」
「おしまいの時も『好きなヤツできた…ごめんな』って
それだけでさ~?でも彼のそういう世界で一緒に
生きてきてた俺は『うん、わかった』って返してて…」
「………」
「なんかさ…始まりと終わりだけじゃないな…
智くんと一緒にいた時間ずっと…シュワシュワ~…
ってしてて…ずっぽしベッタリっていう感じじゃ
全然なくてさ…いつもシュワシュワふわふわって
泡みたく浮遊してた…っつーのかなぁ…
あー( ̄∇ ̄*)やっぱうまく言えねぇな…」
あの頃の記憶をたどりながら
ポツポツ…と喋ってる間
ニノはずっと黙ったまま耳を傾けていた。
あれ…俺、なんか間違えた?
やっぱ元カレの話なんて聞きたくなかったか…
…まずい(。ー`ωー)
もう智くんのことはクリアしてて
なんにも特別な気持ちはないよ?って言いたくて。
「元々ずっぽしハマってなかったのかもね…
何かが噛み合ってなかったんだ…きっと。
俺は夢中だったから気づかなかったけどさ…………あ」
やべぇ…また変なとこで終わっちまった(*゚◇゚)
そっとニノのことを見ると
呆れたような…
でも半分面白そうな顔をしてて。
「俺、最近思うんだけど……」
「…うん?」
「大野さんが特別宇宙っぽいんじゃなくて
翔ちゃんが特別ニブチンなんじゃないのかなぁ…」
「えぇっ(◎-◎;)?」
俺のほうが
変だったってこと…っ?
「確かに大野さんはノリで話したり
自分のことをジャンジャン語ったり
するような人じゃないけど…」
少し意地悪そうに口角を上げて。
「ちゃんと話したら…
何が言いたいのか俺にはわかったけどね( ̄∇ ̄*)」
Σ( ̄ロ ̄//)ガーン……
「お、俺…ニブチン?……そんな、に…?」
俺が…智くんを理解してあげられてなかった?
だから智くんは…離れて…いったのか……?