第7章 悶々ガーネット【N×S】
【翔】
ニノと電車に乗るのは
学生のとき以来だよなぁ…
なーんか(*^^*)…懐かしいな♪
…つっても2駅なんだけどww
智くんが指定してきた店は
なんでか俺のマンションのある駅で。
そんなデカい駅でもないのに…
と首を捻りつつ
まぁ…潤さんがこの近くに住んでるのかも
なんて思ったりもして。
それはそれで…複雑だけども…
「ねぇ、翔ちゃんてさぁ…」
両手で吊り革を掴んでる姿さえも
可愛い(〃▽〃)…なんて思いつつ
「潤さんのこと…どんだけ知ってんの?」
「んんん~………ほとんどなんも知らね」
「え?会ったことないだけじゃなくて?」
「うん…その他情報もほぼなし」
「なんでよ~…」
「なんでって……フツーそじゃね?
別れた恋人の新しい彼氏なんてさ~…」
そっかぁー…っていう顔して
吊り革を握り直すニノ。
「まぁ…俺の新しい彼氏のことは
智くんに知られまくってるけどなww」
「ホントだよ…!」
「職場がみんな同じだからな~…特例でしょww」
ニノは…
ホントは潤さんのことが聞きたいんじゃなくて
俺と智くんのことを
聞きたいのかもしれないな…
「智くんてさぁ…もっと何回も話せば
わかってくると思うけど…なんつか、宇宙っぽいの」
「なに考えてんのかわからない的な…?」
「まぁ…まずはそれね、第一印象として大きいのは。
その他にもさ、行動が読めない・大胆・奇抜…とか
言ってる意味が天空すぎてわからない、とか…」
「ん~…それ、ちょいちょい…感じ始めてるかも」
「あ、マジでぇ?なんだ、けっこう話してんじゃん♪
智くんが特定の人とそこまで話すの多分珍しいよ?
話しても理解するひと少ないし…(;^_^A」
「この間の…懇親会の時に、席が近くてね…」
「お~そうだったんだ(*^^*)合わないのかなぁ…
とか思ってたから…よかったわ♪…不思議な人だろ?
俺らの始まりも終わりもシュワシュワ~…みたいな」
「シュワシュワ~…?」