第7章 悶々ガーネット【N×S】
練習が終わり、整列した部員を前に話しをし、
今日も終わった。
『ありがとうございましたぁ~!!』
最後の挨拶も元気よく…
それにしても。
可愛い女子高生たちの汗で肌に張り付くウェアー…
本来ならば、ちょっと刺激的な光景なのかもな~?
それに特に何も感じない俺は、
やっぱり普通じゃないってことなのかな~?
まあ、今更だけどね…(´・ω・`)
岡田くんと教師用のシャワールームに行くと、
中から何やら騒ぐ声が…
先客がいたんだ……
「ちょっ、お前、触んなや!」
「いいじゃ~ん♪ちょっとくらい…
減るもんじゃあるまいしぃ~」
「減るわっ///」
………(。-`ω-)
この声は…中で、いったい…!?
「こ~ら!低俗なことで騒いでんの、
脱衣所まで丸聞こえ!」
俺より先に脱いだ岡田くんが声を掛ける。
「あ、岡田くん!翔ちゃんの腹筋、
最近凄いからさ~、ちょっと触らしてもらおうと思って」
「腹筋~?どれ…」
「ああああ///もう!止めてください!
セクハラで訴えますよ!」
はあ~…(*´ω`*)
いい年した男が3人で、何やってんだか…
「あ、ニノ♡」
最後に入っていった俺に気付いた翔ちゃんが
嬉しそうに俺の側に来た。
「一緒にシャワーしよ♡」
「あ、うん…一緒にって言うか、隣でね」
「そう言う事だから!じゃ、雅紀、また…」
……また、って。
たかがシャワールームじゃん…
なのに、翔ちゃんは俺の手首を掴んで
奥の二つに向かって歩きだした。
こっそり振り返ったら、
相葉さんと岡田くんが顔を見合わせて笑っていた。
……気付いちゃったかな??
翔ちゃん…いちいち語尾に♡つけ過ぎだって!
はは、と乾いた笑顔の俺に、
岡田くんは力強く親指を立ててみせた。
……こういうとこ、あるんだよね~、翔ちゃん。
本人気付いてないけど、
こういうとこ、
やっぱ可愛い天然ちゃんなのかな~?