第7章 悶々ガーネット【N×S】
…ったく!
16,7才の小娘が何言ってんだ(。ー`ωー)!
「……………」
恋してるなら、素直に……か。
案外…
学生の時のほうが
自由に恋愛してるのかもな…
経験積んで大人になると
打算とか駆け引きとか
めんどくさいことになってくのかも。
……(。ー`ωー)…駆け引き……
そんなことせずに
素直に向き合え、と………
…ふふっ…アイツら…
なんも知らないクセに( ̄∇ ̄*)…
俺は小さなため息をついて。
「行くか…部活……」
資料をまとめて胸に抱き
教室を出て教員室に向かった。
気持ちのよい陽射し溢れる渡り廊下で
向こうから智くんが歩いてくるのが見える。
なんだか…ニコニコして嬉しそうだな…
「よ、翔くん♪…今から部活?」
「うん、そう」
頷く俺の顔を下から覗き込むように
ジィーっと見つめる智くん…
「な、なに?」
「ち(;一_一)…なんだ…まだかよ」
「だからなにがっ?」
いま『ち…』って言った?
…言ったよね?
と思ったら
「今日さ…部活のあと、なんか予定ある?」
唐突に突っ込んできた。
なんなんだよ、もう…( ̄∇ ̄*)
「ニノんち行ってご飯~?」
「べ、別にまだ決めてないけど…っ」
「あ、じゃあさ…
今日潤と会うから…一緒にメシ、どお?」
…潤?…て……
智くんを奪っていった
現恋人の……(◎-◎;)?
な、なんでそんなヤツと一緒にメシなんかっ…
って…思いかけて。
実は…
ちょっと興味があったりする…(*゚∀゚*)
どんなヤツなのかなって
ずっと思ってたから。
俺の傷はとっくに癒えてるし
今はニノという恋人がいるんだから
別にヘソを曲げる必要はないんだもんな…
「気になるなら…ニノも連れてくれば?」
俺が黙ってるからか
気を回してそう言ってくれた智くん。
「来るかわかんないけど…聞いとくよ」
これって…
少なくとも俺は行くっていう…返事になったよな?
「店はLINEに載せとくわ。部活、頑張れよ~♪」
遠ざかる智くんの背中を見つめながら
ニノにどう言おうか
頭の中でグルグルと考えていた。