第7章 悶々ガーネット【N×S】
翌月曜日の放課後。
部活に行くのが
なんとなく気が重くて
教室に残って
タラタラと資料の片付けをしていたら
女子二人が近づいてきた。
「翔くーん…だいじょぶ~?」
「今日一日見てらんなかったよぉ」
薄い紅を引いた艶やかな唇が
変なことを言い出す。
「ん?…なんか俺、変だったか?」
マジで意味わかんなくて
素直に返してみたら。
彼女たちは目を丸くして驚いた。
「ちょ…まさかの無意識~?」
「ありえなぁ~い( *^艸^)」
なになに…なんだよ?
俺、無意識に
なんかしてたのか…?
「あんな切なさダダ漏れにして~?」
「翔くん(≧▽≦)可愛すぎるよ!」
「ね、絶対に…恋煩いでしょー?」
「お姉さんたちが相談にのるよ?」
……呆気にとられて(*゚◇゚)。
数秒ガッツリ固まってしまった。
…は(*゚∀゚*)?
切なさ…?
可愛い…?
恋煩い…?
「もう~(≧▽≦)図星すぎる顔も可愛い♡」
「お前らなぁ…男の教師つかまえて可愛いって…」
「だって!みんな言ってるよ~?」
「男子たちも!(≧∇≦)bサクショウ可愛い♡って」
…またまた呆気にとられて(*゚◇゚)。
か、可愛い…?
そのワードって……
「顔も頭もいいのにさ~…ちょっと抜けてるとこ?」
「本人必死なのに…めちゃめちゃ天然とか( *^艸^)」
「男子にもそう思わせるってさぁ?」
「もうホントに可愛いってことっしょ~(≧▽≦)」
かわ、いい……
俺が…可愛い……(*゚◇゚)?
カワイイ…=………ダカレル(//ω//)?
「だぁぁっ!!くだらんこと言ってないでっ…」
「キャ~(≧▽≦)翔くん♡顔真っ赤!」
「怒った翔くんもカ~ワイイ~♡」
「早く帰れぇっ(>ω<〃)!」
「いや~~~ん!」
ドタドタと出口に向かう彼女たち。
そのうちの一人が振り返って
嬉しそうに叫んだ。
「翔くん!恋してるなら…素直にね!」
「…なっ(//□//)…」
「キャハッ…さよならーっ♪」